南海トラフ領域では大局的に100~200年で繰り返し地震が起きていると仮定した場合、
今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの大地震が発生する確率は70%程度と言われています。
確率が全てではありませんが、日が経つに連れてその確率は上がっていき、いつかは必ず起こりえます。
耐震補強のSRF工法は、そんな大地震に備え建物の揺れや倒壊から強力に守る、画期的な工法です。
新幹線高架橋、鉄筋コンクリート造のビルやマンション、木造住宅、さらに天井・配管・設備の崩落防止から
家具の転倒防止まで、SRF工法は単純明快に危険に対処し、十分な安全性を加えます。
SRFは別名「包帯補強」と呼ばれ、しなやかで切れないポリエステル製のベルトやシートを臭いのない専用接着剤でコンクリート構造物の柱や壁に張り付けて補強する工法です。震度7クラスの揺れを数回加えても、倒壊しないだけでなく揺れも抑えることが振動台実験等で確認されています。
建物の重量や固さ、バランス、間取りをほとんど変え居住者への影響も最小限で済みます。(財)日本建築防災協会からの技術評価も取得している工法です。
SRF工法の工事は2~3人の人力でベルトを巻き付けたり、貼り付けたりしていく作業と、これに付帯する50cm~1mの範囲の養生、柱に接する建具の一部と仕上げの撤去等から構成されます。
大きな機材や特別な技能を必要としない作業がメインの為、他工法に比べても安価に済みます。都内マンションの例では、大手ゼネコンによって補強工事費が4億円と見積もられたのに対し、SRFメインの補強で数千万円で済むことが判明した事例もあります。
東日本大震災発生時には、関東北部から東北地方の震度6以上の地域に約60件のSRF工法の施工実績がありましたが、
問題を生じた事例はなく「仕上げの被害もなかった」「揺れなかった」と好反響をいただいています。
また、震度6以上が複数回襲った平成28年熊本地震でも、7件の実績全てで、部材の損傷を抑え、
建物の使用継続を可能にすることが確認できました。
技術評価依頼に基づき、その内容性能を満たす防災技術に対し評価される「建築物防災技術評価」を取得。
学識経験者及びセンター専門技術者による審査証明委員会の審査認定を受けた技術に付与される審査証明。
優れた耐震工法が評価される ひょうご住宅耐震改修工法コンペ 共同住宅部門にて最優秀県知事賞を受賞。