機械や設備診断から構造物の内部まで幅広く活用可能

工業用内視鏡(ファイバースコープ)は、建築物、橋梁などのインフラ構造物、配管や機械設備などの直接の目視ができない内部の検査、診断に幅広く活用されている非破壊検査の手法のひとつです。

内蔵のカメラとライトで構造物などの中をリアルタイムで撮影した写真や動画を取得し、検査対象の状態を視覚的に確認することが可能で、構造物の劣化などを評価することができます。

構造物の変状を内側から調査

一般的にビルなどのコンクリート構造物への外壁タイルの施工は、躯体に施した下地モルタルに貼り付けモルタルを施し、そこにタイル等の外装材を貼り付けます。

このような構造物の場合、老朽化に伴うモルタルの劣化によって背面浮きやひび割れが生じるため、樹脂の注入工法などによる補修工事が必要となりますが、その補修工事を行うにあたっての事前調査(浮きの位置と深さ等)や、注入補修後の施工品質確認などにも活用できます。

シャープかつノイズの少ない高画質で信頼性の高い調査診断を可能にするシステム

[工業用内視鏡] OLYMPUS IPLEX-R IV9420RX

高精細な画像センサーとオリンパス独自の画像処理プロセッサー「PulsarPic」できめ細かくノイズの少ない鮮明な画像が得られます。対象をシャープかつクリアな画像で再現し、信頼性の高い検査や診断を可能にします。

  • 画像解像度:H768×V576
  • 挿入部外径:Φ4.0mm
  • 計測機能:2点間計測、線基準計測、面基準計測等

調査事例:某マンション 浮き代、浮き界面の確認

- FIBERSCOPE SURVEY CASE -

外壁タイルの浮き部に対して、ファイバースコープを活用し、浮き代および浮き界面(コンクリート躯体と貼り付けモルタルの界面)の確認をおこなった事例。結果、浮き代は0.91mmであった。

手順1:無振動ドリルによるタイルの穿孔

手順2:ファイバースコープによる調査

手順3:内部状況

手順4:2点間計測での隙間幅確認

注入補修された箇所の樹脂範囲確認

ファイバースコープでの注入材状況確認

活用事例:某2×4工法物件の壁内状態確認

- FIBERSCOPE SURVEY CASE -

2×4工法は耐震性・耐風性、気密性・断熱性・耐火性の高さや、在来工法に比べてのコスト感や工期の短さなど、多くのメリットがあり日本でも浸透している優れた工法です。しかし高気密・高断熱であるがために、建物内外との温度差によって結露が生じやすくもあります。特に壁内など目に見えないところで結露が発生していると、壁の中から腐っていくという事態にもなります。

基本的に壁内の状態を手軽に見るということは難しい工法ですが、ファイバースコープを活用することで壁内の状況を詳細に確認することが可能です。

胴縁
OSB合板
スタッド
断熱材