BELCAとは

「Building and Equipment Long-life Cycle Association」の略。
日本国内における良好な建築資産の形成を推進していくべく、平成元年に建設大臣の許可を得て設立された団体。平成22年4月1日には内閣府の認定を受け公益社団法人となる。

主にビル、マンションなどの建築物のロングライフ化に関する事業を行っており、地域社会の健全な発展と災害防止、地球環境の保全への寄与を目的として活動している団体です。

日本では、時代の変化に合わせ建物を「スクラップアンドビルド」で刷新してきましたが、近年では適切な維持保全を行うことで建物を長く使っていこうという「ストック型」重視の社会に変化を遂げています。

過去、高度経済成長期をきっかけに、様々な建物やインフラ構造物が建設されてきましたが、今後の数年間でそれらの建物などは、建設から50年以上経過する割合が年々増加していく見込みであることから、これらの維持保全は業界でも喫緊の課題となっています。

このような背景から、建築構造物などのメンテナンス・維持保全は益々重要となっており、BELCAの果たす役割・責任は大きくなっています。

BELCAの会員はどんな企業が多い?

BELCAの会員は、弊社のような建物診断・改修などを行っている企業は勿論、建設・設計・公益事業・コンサルタント・設備・メーカーなど、建築物に関わる様々な企業が正会員として所属しています。

ポイント

建設業界で言うとスーパーゼネコン、大手ゼネコンなどの大規模な企業の多くも正会員として所属し、BELCAの使命である建築物のロングライフ化の推進に努めています。

サステナブルな社会形成に資する活動を行っている証

BELCAでは正会員とともに協働していることを社会に認知するべく、正会員の使命と行動指針を明らかにする「会員宣言」を制定し「BELCA正会員証」を発行しています。

BELCA会員宣言と会員証について:https://www.belca.or.jp/kaiinsengen.htm

この正会員証は、正会員がその会員宣言に則った社会貢献をしていることを証するものとなります。

今後もスギテックはBELCAの一員として、建築・構造物の高品質な診断・調査、改修、またそれらの技術を革新していく開発企業として、建物のロングライフ化とサステナブルな社会の形成に貢献してまいります。

その他、BELCAの資格情報

また、BELCAでは以下のような建築物の維持保全に必要な資格制度も創設しています。 

建築・設備総合管理士(ビルライフサイクルマネジャー)

資料:BELCA URL:http://www.belca.or.jp/

建築物の運営において、機能向上や資産価値を維持・向上させ、費用対効果の改善を図り、建物のロングライフ化を図っていくことが重要。

建築・設備総合管理士は、そのニーズに対応し、建築物所有者等が実施する建築物のライフサイクルマネジメントを担う専門家です。

建物のロングライフ化が求められている昨今、適切な管理や改修を行っていくことが、資産価値の保存に繋がることから、その役割は重要になっています。

建築仕上診断技術者「ビルディングドクター:非構造」

建築仕上診断技術者は、平成2年度にBELCAが創設した資格制度です。

平成3年6月13日付で「建築仕上診断技術者の活用について」(建設省住防発第14号)という通達が建設省(当時)から全国の特定行政庁に出され、資格者の活用が通達されています。

 長寿命な建築物が増え続ける昨今、外壁等の劣化に関する問題は、人命の安全に直結する他、躯体の耐久性にも関係するものであり、今後一層重要になっていくものと考えられます。
 そのような背景から、ますます重要になっているのがこの建築仕上診断技術者=ビルディングドクターの存在です。

資料:BELCA URL:http://www.belca.or.jp/

建築設備診断技術者「ビルディングドクター:建築設備」

資料:BELCA URL:http://www.belca.or.jp/

BELCAと一般財団法人日本建築設備・昇降機センターとの共同で平成7年に創設された、建設設備(昇降機を除く)の総合的診断の資格です。

建築設備はメンテナンスや機器の更新の頻度が高くなるので、適切に管理を行っていくことが経済的損失を少なくすることにもつながります。

 さらに近年の環境配慮や省エネルギーへの対応などにおいても診断のニーズが高まっており、的確な診断が行える建築設備診断技術者の存在はますます重要になっています。