こんにちは。12月、早くも1週が終わろうとしています。実質業務をおこなう期間は20日を切っている方が大半で、バタバタする時期にはなりますが怪我などに気をつけていきましょう。特に明日からはグッと冷え込みがきつくなるようなので、体調管理もしっかりとしていきたいところです。

さて、本日は以前にご紹介したことのある、三井住友建設が自社開発した建設現場の騒音を低減する「レゾウォールサイレンサー」をユニット化し、作業を軽減・省力化できるようにした新技術です。

レゾウォールサイレンサーをユニット化し従来と同等以上の低減効果

トンネル工事の低周波音対策として開発されたレゾウォールサイレンサー。工事の発破によって発生する低周波音は周期が長く、遮音壁などでも減衰されず、遠方にまでその影響が及んでしまうのが現状です。

そこで、トンネルの進行方向に等間隔のスリットを有した吸音隔壁を組み立てて、切羽側隔壁と防音扉、防音隔壁で囲まれたトンネル内空部分を共鳴空間として利用し、低周波音を吸音吸収する装置を開発。


出典:三井住友建設

その技術は実際の工事に適用し、効果が確認されています。

ユニット化サイレンサーの特長と効果

1.設置作業時間の短縮と施工精度の向上
1mと2m、2種類の高さのユニットは、トンネル断面に合わせて1m単位での設置が可能。トンネル構内での運搬性と容易な組み立てによって設置時間の短縮と施工精度の向上を実現。

2.異なる周波数帯に対応
隣接するユニット間の距離(スリット幅)を調整することで、低減させたい低周波騒音の周波数帯を自由に設定することができます。またスリット幅を左右の吸音隔壁で個別に設定することで、異なる低周波音を低減させることも可能。

実際の簗川トンネル工事で適用された際では、20Hzと10Hzの周波帯を設定。20Hz付近では約9dB(エネルギー比90%弱減)10Hz付近で約4dB(エネルギー比約40%減)という従来の製品と同等以上の低減効果が得られたとのこと。

3.トンネル内作業員の安全性向上
ユニット厚みは500mmと薄く、レゾウォールサイレンサーに背後に設けられた共鳴空間を安全通路とすることで、歩車分離ができ、トンネル内の安全性向上が図れたそうです。


出典:三井住友建設

まとめ

そこでこのレゾウォールサイレンサーは、さらなる周辺環境の改善のために、低周波騒音対策の必要なトンネルの工事で積極的に提案していくとのこと。そして更なる低減効果向上のための研究を続けるそうです。先日ご紹介した工事車両や建機の騒音対策のテクノロジーをはじめ、騒音を低減する技術も進んできていますね。

騒音は受ける側の状態など官能評価的な部分もあるので、何dB低減すればとか何dBであればという形で定量化するのが難しい分野でもあると思います。音は酷いが規制法の範囲内だ、ということでなく少しでも技術をもって改善していく取り組みはこのカテゴリでも必要ですね。