こんにちは。最近グッと冷え込んできましたね。これでようやく例年通りということなので、これまでが暖かすぎましたがこれも先日言っていたエルニーニョ現象の影響が出ているのでしょうか。

ともかく11月も中盤、忙しい企業さんも多いと思いますので体調を崩さないよう、残り1ヶ月ちょっと頑張っていきましょう。

さて、本日は鹿島建設が働き方改革の実現に向けて、建築工事に関わるあらゆるプロセスの変革を推進して生産性の向上を目指す「鹿島スマート生産ビジョン」を策定されたということなので、そちらをご紹介。

今後も厳しい環境が続く建設業の革新を目指す

ずっと言われ続けていることですが、建設業界の人手不足などの解決すべき課題は多くあり、昨今ではそれを解決すべくテクノロジーを使った技術革新が進められています。


出典:鹿島建設

鹿島建設ではICTを活用したロボット技術の開発と現場管理手法の革新を進め、2025年を目標により魅力的な建築生産プロセスの実現を目指しています。

スマートビジョンのコアコンセプト

1.作業の半分はロボットと
人と機械の協働による生産性の向上を図る。資材運搬などの単純作業や耐火被膜吹付などの苦渋な作業は機械化を進める一方、特殊な部材の施工や複雑な調整を必要とする作業はこれまで通り人が行う。

2.管理の半分は遠隔で
現物確認と遠隔管理の組み合わせで、現場管理者の働き方改革を図ります。作業進捗状況などの単純な確認業務は、工事事務所や現場外からの遠隔管理にシフトするとともに、協力会社や資材メーカーといった関係者とのリアルタイムな情報共有を推進。

3.全てのプロセスをデジタルに
BIMを基軸とし、あらゆるプロセスをデジタル化し生産性の向上を図ります。BIMの活用により詳細な仕様決定や図面上の干渉・不整合箇所の確認と修正作業の迅速化、施工ロボットや現場管理ツールとのデータ連携による省人化が可能。

また、現場管理業務の省力化に向けた帳票類の自動作成システム、施工中や竣工後に得られる実績データやノウハウを今後の設計・施工計画にフィードバックする仕組みもあわせて構築していくそうです。

自社開発物件で集中的実証

鹿島建設は技術の実証をおこなうため、自社の鹿島伏見ビルの新築工事でICTを活用した施工ロボットや現場管理ツールなど18項目に及ぶ技術とシステムを集中的に適用し効果を測定。

ビジョンの実現に向けて実証を進めているということです。


出典:鹿島建設

実証中の18項目
  1. 鉄骨溶接ロボット(柱全周・梁上向き)
  2. 耐火被膜吹付けロボット
  3. コンクリート押えロボット
  4. ウェアラブルバイブレーター
  5. 外装取付アシストマシン
  6. 疲労軽減アシストスーツ
  7. 鉄骨建方精度モニタリングシステム
  8. 資材機材位置・稼働モニタリングシステム
  9. 顔認証入退場管理システム
  10. ドローン自動巡回システム
  11. 搬送管理システム
  12. 現場内モニタリングシステム
  13. バイタルセンサー体調管理支援システム
  14. BIM/出来形検査連携システム
  15. BIM/VR活用(もの決め、安全教育)
  16. BIM/ARチェックシステム
  17. BIM/鉄筋加工連携システム
  18. 技能伝承システム(ノウハウ収集活用)

 

まとめ

鹿島建設さんでは、今回のスマート生産ビジョンに基づき、社外のパートナー企業とオープンイノベーションを推進し、実用化された技術を全国の現場に積極的に展開していくそうです。

建設業を支える多くの技能労働者、いわゆる職人さんですが、全国に331万人いる中で年齢が55歳以上の人は約112万人もいます。逆に29歳以下は約36万人で全体の1割ちょっとです。


出典:国交省

10年後、20年後にはかなりの技能労働者が離職するのは避けられない現状。一気に半数近い大量の人材がいなくなります。

建設業界はブラックというイメージがあるのも事実で、若い人材が集まらないのは結局の所これまでの業界の悪い風習がそうさせてしまった部分が大きいと思います。

昔のように代わりの人材がいるというような状況では最早なくなっています。業界全体で業界のために動いていかなければいけない、国任せにはできない現状と言えます。