こんにちは。10月に入り過ごし易くなってきましたが、昼間はやはり少し暑いですね。こういう時は風邪をひきやすくなりますので体調管理はしっかりと。特に朝晩の冷え込みにご注意を。

さて、本日は三井住友建設さんが国立大学方法人東京海洋大学とおこなった共同研究の話題。その研究は電気自動車を使用した電気の供給に関するものです。

電気自動車(EV)を利用した電源の供給

この実証では、フル充電状態の電気自動車の電源を使用し、高層のエレベーターを最上階(43階)の高さまで何度動かせるか?という内容。

この実験は国内でも初。ところでフル充電された電気自動車ってどのくらいの電力を持っているのでしょうか?少し調べてみました。

この実証実験に使われている車種は日産リーフのNISMO。バッテリーの容量は40kWhを搭載しているようです。

kWhという単位は、例えば1kWhは1000Wの電化製品などを1時間連続使用ができる電力ということになります。家庭用の蛍光灯などで18W、電球で40Wくらいなので結構な電力を持っていることが分かります。

実証の結果

今回の実証のフル充電の電気自動車で高層エレベーター43階までの高さを動かした結果、なんと100往復もすることができたそうです。


出店:三井住友建設

このことから、もしも災害などで大規模停電した際に高層階からの避難や物資輸送に有効ということが確認されたので、事業化の目処をつけたということです。

電気自動車1台でこれだけの電力が使用できるというのは、災害時に大きなメリットとなりそうですね。

開発の経緯

災害時に生じる停電時には、建物の機能維持と建物利用者の安全確保が求められます。大規模な建物に設置されている非常用発電機は、防災設備への電源供給が主な用途で、保安電源用として設置されている建物は現状では多くないそうです。

そのために高層住宅などでは、停電でエレベーターが停止した場合、上層階からの人の移動や地上からの物資輸送が極めて困難になり、多くの災害弱者を生み出しかねません。

そこで三井住友建設では、東京海洋大学の進めている船舶の電源を活用した災害時の電力供給システムに、今後普及の期待できる電気自動車を組み合わせた「陸・海 電力コネクティングシステム(下図のようなイメージ)」を着想し共同開発を進めていたそうです。


出店:三井住友建設

自動車の電気を使い切る前に船舶から電力を補充するシステムですね。

まとめ

先月の北海道地震では道内全てという大規模な停電の影響で、病院では人工呼吸器が使えなくなるなどで、少なくとも171人もの人が救急搬送されて、そのうち1名が死亡していたそうです。

実はこういった災害時の人的被害の数が発表される際、二次的被害の数は原則含められていないそうなので、実際は公表値よりも多くの人的被害が出ていることになります。

地震などの災害での被害もそうですが、停電などによる二次的被害も深刻です。

先日の台風でも停電は多く起こっていますし、災害に停電はつきもの。備えの一つとして、今回ご紹介した電源の供給システムも広く普及・構築されることを願います。