こんにちは。明日から3連休という方も多いと思いますが、この週末はあいにくの天気のところも多いようですね。まあでも雨である事がもとで出会える出来事もある筈なので何事も捉えようです。雨=憂鬱・テンション下がる、などというステレオタイプな考えは捨てるが吉です。

さて、本日はAIを使った交通量計測の自動化技術をご紹介。以前にテラドローン社が開発した「ドローンを利用した交通量計測の技術」をご紹介しましたが、今回はドローンではなく道路や交差点に設置したカメラを利用したものです。

AIによる車種・車線別の走行車数などを自動的に計測

このシステムですが、日本で創業しシリコンバレーに本社を置くベンチャー企業のクラウディアン株式会社が開発した、AIや通信機能を備えた屋外・屋内用の小型装置「CLOUDIAN  AI  BOX」を使った、第一弾のソリューション。


出典:CLOUDIAN AI BOX

同社が開発した「交通量自動計測機能」を、予めその「CLOUDIAN  AI  BOX」に搭載したものとなります。サービス名は「Smart  Traffic」。


出典:CLOUDIAN

道路や交差点の撮影映像から、AIのディープラーニングによる画像認識で車両を検出した上で車種を分類。同社が開発した映像に写る走行車両画像の追跡技術によって、車線別に走行車数と平均速度を測定するというソリューションです。


出典:CLOUDIAN

これまでの交通量計測の課題点

1.人手による計測の課題
従来の交通量計測の多くは、特定の期間を定め人がカウンターを使い計測していました。その為、期間限定の統計的な調査が中心で、人数と測定期間に応じた作業委託費がかかり、災害時などの緊急調査手配に苦労するなどの各種制約がありました。

2.センサーにおける計測の課題
センサーを使う交通量計測は設置コストがかかるため測定場所が限られており、点の測定であるため走行車両を追跡できるものではありませんでした。

3.画像認識における計測の課題
従来の画像認識は、主に直進道路における渋滞等の経過車両数の測定に使われており、場所ごとに車線が異なる交差点では設定の手間がかかることや、バスやトラックの背後に隠れたのちに再度出現する車両を2種に数えてしまうなどの課題がありました。

Smart  Trafficのメリット

・設置が容易
設置場所や固定通信回線手配を気にすることなく、既存または新規設置ビデオカメラ映像だけで交通量計測

・走行車種認識
AI画像認識により大型(バスとそれ以外)と小型の車種を自動認識

・交差点計測
車両の移動経路が複雑で、目標物がない道路や交差点でも計測

・走行車両追跡
撮影映像から車両を認識して走行経路や軌跡を取得

・走行車両再認識
大型車の背後に隠れ再度出現する等の車両を同一と再認識

まとめ

この「Smart  Traffic」は2016年9月に「AIを活用しカメラ映像から走行車種を認識し、ターゲット広告を配信」というプレスリリースをされたそうですが、その実証実験成果を応用し、そこから得た2年間の経験知見を基に改良が重ねられ、この度この使いやすい汎用的な製品にしたそうです。

以前ご紹介したドローンを活用した交通量調査と同じく、人的なコストを大幅に削減できるのが大きなメリットですね。ドローンと違ってこちらは定点カメラとして設置するものなのでドローンほどの広域は確認できません。

しかしドローンもいくら広域に渡って確認できるとはいえ、バッテリーをはじめとする諸々の気をつけるべき部分があることを考えると、設置するだけで良いというのは手軽さがあって良いですね。

これから先、街中で交通量の計測をしている人を見かけることはだんだんと減っていくのは確実でしょう。