こんにちは。本日は台風21号の影響で、近畿地方では鉄道各社交通機関も軒並み麻痺している状況です。

瀬戸大橋では強風でトラックが横転したというニュースも流れております。まだ出先からお帰りでない方は、お帰りの際は十分に警戒してお帰りください。

さて、本日は日経コンストラクションの記事で建築ICT2018ということで、レーザースキャナーとTS(トータルステーション)の比較の記事がありましたので、そちらをご紹介。

トータルステーションとレーザードローンで比較

記事では測量の際に使用するトータルステーションと、レーザースキャナをドローンに搭載した、レーザードローンとでどちらが効率的なのか比較しています。

ちなみにトータルステーションとは?
測量をしている所を見たことがある人は多いと思いますが、測量をしている人が覗き込んでいる機械のことです。

目標の地点に光を発射し、反射して戻ってきた光を解析し距離を測るという仕組みになっており、角度と距離を同時に測定ができます。

レーザースキャナとは?
レーザースキャナはレーザーを照射し、対象物までの空間の位置情報を取得する計測方法で、レーザー光線が返ってくるまでの時間を測定して距離に換算する方式となっています。


出典:TOPCON

距離と同時にレーザー照射角度から対象物の座標X・Y・Zの値も算出します。

トータルステーションとレーザースキャナの違い

両者の違いですが、TSの場合は目標の単点を計測するのに特化していますが、レーザースキャナの場合は大量の点データを短時間で面的に取得する、所謂「点群データ」と呼ばれるものにあたります。

単点を計測するTSと対象物を丸ごと3次元的に計測できる広範囲なものがレーザースキャナです。

某ICにてTS測量との比較を実施。結果は…

記事によると、レーザースキャナを搭載したレーザードローンは、設計前の調査測量で採用された例は少ないが、国交省が起工測量や出来形計測での活用を推進している結果、施工段階になって初めて導入検討をする現場が多いそうで、今回の検証に至ったそう。

検証の結果としては、レーザードローンの圧勝。ということになったようです。


出典:日経コンストラクション

グラフからも分かりますが、レーザードローンの場合はデータ処理こそやや劣る結果になっていますが、測量の作業にかける効率が約6分の1という効率化を果たしており、全体として半分以下に短縮されています。費用面は誤差程度ですね。

まとめ

やはりレーザースキャナは効率化、という面では相当に威力を発揮するものですね。広範囲に点群データを取得できるのは測量では特に有効。TSでも測量点を増やすことで精度を上げたり、3次元モデルを作成することは可能ですが、その分人件費が多くかかるのは自明です。

ただ、じゃあ全てレーザースキャナにすれば良い。というものでもなく、レーザースキャナの場合はTSのように特定箇所をピンポイントで測るようなことはできません。

また、レーザーの反射光を測定する仕組みになっているので、光を反射しにくい物(黒色、透明、光沢物)では、点群データに抜けができやすいそうです。そういうような苦手な部分もあるので、そこはTSとの棲み分け、使い分けということになってきます。

しかし今後は間違いなく3次元データが主流になりレーザースキャナも進化してくるのは間違いないと思うので、従来のTSは消えていく可能性もありそうですね。