こんにちは。心配されていた台風ですが、大きな被害を及ぼしたということもなさそうでまずは一安心ですね。時期的にこれからも台風が次々と出てくる可能性は高いので、いざという時の準備をしておきましょう。

もうすぐお盆休みですが、期間中は再び35℃以上の厳暑になる所が多いとのことなので、連休中の出先で熱中症に…なんてことにならないよう、十分に気を付けていきましょう。

さて、本日は建設現場での重労働のひとつでもある資材の搬送作業。これを大幅に省力化するAGVシステムのご紹介。

搬送の省力化と物流の効率化を可能にするAGV

AGVとは「無人搬送車」のことで、Automatic Guided Vehicleの略称です。自動運転車の一種で運転操作をおこなわずとも自律走行ができる搬送車を主にAGVと呼びます。


出典:戸田建設

今回ご紹介するのは戸田建設の開発したAGVで、名称は「T-CART1000」。RFIDタグが付けられた資機材から管理PCが情報を取得し、それを用いてAGVに搬送先などの指示を出すというもの。

※RFIDとは、情報を非接触で読み書きする技術のことで、Radio Frequenncy Inentificationの略称。いわゆる「電子タグ」「ICタグ」「FeliCa」などの技術の総称です。

開発背景

現在でもハンドパレットなどを用いて、人力による資機材の搬送をするのが一般的。現場では工程進行により刻々と状況は変わるので、搬送のルートも変わったり思わぬ障害物が出てきます。

それらに柔軟に対応する必要があるので、磁気テープやマーカーなどのガイドを使った固定ルート式のAGVでは効率的な運用はそもそも難しいという状況でした。

システムの仕組み

RFIDタグが取り付けられている資機材がゲートアンテナ近くにくると、ゲートアンテナを介して管理PCが資機材の寸法などの情報を自動的に取得します。


出典:戸田建設

そしてあらかじめ登録されている資機材の搬送先を検索し、その搬送先の情報をAGVの「T-CART1000」へ送信。

搬送する予定の資機材は専用の台車へ載せ、所定位置に置いておくだけで「TCART1000」が自動的に台車の下に潜り込んで自動的に目的地まで搬送していくようになっています。

システムの特長

1.ガイド不要
従来のAGVで用いられる磁気テープやマーカー等のガイドは必要無し。

2.搬送ルートの設定が容易
搬送ルートは管理PCで簡単に設定可能。管理PC画面の平面図に経路上の主要地点を入力し、その間を繋ぐだけなのでルート変更も容易。

3.資機材に応じた搬送方法の選択が可能
専用台車を牽引するだけでなく、資機材を直接搭載しての搬送も可能。専用台車、直接積載のいずれの場合でも最大1,000kgまで搬送可能。


出典:戸田建設

まとめ

このAGVでの搬送方法を検証した所、従来台車等で3~5人で行っていた搬送作業が、なんと初期設定以外は無人で運用できるようになったそうです。

省力化どころか無人化レベルにまでなっている省人化です。これで搬送作業をおこなっていた人は別のことに時間を割けるようになる訳で素晴らしい効果ですね。

今まで人の手でおこなっていた重作業や単純作業を機械が代わりにやってくれるのは良いですが、実際問題としておそらくは人がやった方が圧倒的にスピードは早いと思います。

大体このような技術があっても、人がやった方が早いのにこんなものは使う価値がない、というような意見は必ずと言っていい程出てきますが、機械より早いからといっても時間は掛かる訳なので、状況にもよるでしょうが任せられるなら任せて別のことに時間を注いだ方が全体の生産性は上がるでしょう。

計算などとは違って人がやる方が早い事は多いでしょうが、だから使わないというのは違っていてこのような技術を使って働き方を変えていくのが目的であります。