こんにちは。大阪北の地震から1週間、週末に震度3の余震がありましたが、やはりまだヒヤヒヤしてしまいます。大きい地震を経験すると、少しの揺れでも精神的にくるものがありますね。

本日は日本各地で快晴。最高気温が30度以上の真夏日のところが多かったです。これからさらに気温は上がるばかりなので、熱中症にも十分に注意していきたい所です。

さて、本日はタイトルにもあります3Dモデルが作成できる技術の紹介ですが、建物など建築系ではなく、彫刻などの立体造形物に対してのものになります。

具体的には欄間。欄間とは和室の壁の天井付近に、通風や採光のために取り付けられる部材のことです。装飾も兼ねている場合が多いので、物によってはかなり複雑な彫刻が施されている物もあります。

彫刻欄間の制作における新技術

一度作成してしまえば、どの角度からも確認ができるようになる3Dモデルですが、作成するにはそれなりに時間のかかる作業になります。特に今回紹介する欄間のような、複雑に彫刻されている物になるとその作業は大変です。

それが欄間の表と裏の写真があれば、すぐに3Dモデルとして作成できてしまう、というのは驚くべき技術ですね。ちなみに開発は安藤ハザマと株式会社アールテック、井波彫刻協同組合(協力)です。

技術開発の背景

古建築において、現物が消失していて写真だけが残っているという状況で彫刻欄間を復元制作する場合、従来のやり方としては、専門の彫刻職人が写真のアオリや歪みを補正した上で原寸大の下絵を作成。

それを木版に書き写し、有識者の指導のもとに手作業で彫刻するので、職人・有識者・工事関係者が打ち合わせを重ねて実際に試作品を作る必要があるようです。さらに文化財や歴史的建造物などになると、日本各地の有識者が集まり、検討会をする必要があるために、時間的な制約もあります。


出典:安藤ハザマ


出典:安藤ハザマ

そこで表裏の古写真2枚から3Dモデルを制作できる技術を開発。負担の軽減や作業効率化、そしてより精密な復元が可能となったようです。

現物が存在しないものの古写真から3Dモデルを制作したこの技術は日本初となるようです。

技術の特長

数枚の写真から複雑な形状の立体造形物3Dモデルの制作が可能。完成した3Dモデルを3D‐PDFでメールなどで送付することで、場所を気にすることなく関係者と共有できます。

従来のやり方では実際に試作品を作り、時には何度も作り直しをおこなっていたそうですがそれをする必要はありません。データなので形状変更も容易です。

それでも試作品を現物として見たいというような場合があったとしても、3Dプリンタで簡単に再現できます。

まとめ

形は取れても各部の厚みとかはどういう仕組みで判断しているんでしょうか。写真を見ても分かりますが、ここまでのレベルの物が平面の写真2枚からできてしまうのは驚きですね。これは歴史的建造物の復元に大きな力を発揮しそうです。

今までの仕事が圧倒的に効率的になり、また違う部分に注力することができそうなのでメリットしかないですね。