こんにちは。人工知能を搭載した作業ロボットと聞くと、効率的な作業をひたすらにおこなっているイメージがありますが、本日おもしろいニュースが出ていましたのでご紹介。

タイトルの通り、なんとAIを搭載したロボット2体が互いにコミュニケーションを取りながら、フォロー仕合って作業をするという従来のロボットから一歩進んだ物となっています。

建築施工ロボット「Carry」と「Shot」

キャリーとショットと名付けられた2体のロボットですが、サービスロボット開発専業企業の株式会社テムザックと、積水ハウス株式会社との共同開発となります。このロボットの主な用途としては、天井の石膏ボード貼りです。


出典:テムザック

石膏ボード貼りは、持ち上げや、上向き姿勢、継続的な反復動作など、身体への負担が大きい作業が多くある業務であり、そこの施工力向上と施工従事者の負担軽減、生産性向上を目的としています。

技術的な特長

特長は何と言っても、ロボット同士でコミュニケーションをとりながら、協調作業をおこなうという部分でしょう。


出典:テムザック

ロボットそれぞれに違う機能を持たせ協働作業を行なわせることで、従来では考えられなかった高度なコミュニケーションをロボット同士で自発的に行って自分達で判断し、作業を進めていくようです。

例えば

「Carry」が大きなサイズの石膏ボードを持ち上げると、大きいので「Carry」の視界は悪くなります。

当然そのままだと、石膏ボードを運んで天井に位置を合わせるのが難しくなりますが、かわりに視界良好な「Shot」が位置情報を確認し、適切な位置を「Carry」に指示することができます。

お互いの位置を認識しているので、どちらか一方が位置の把握が難しくなっても、もう一方がそれを教えることが出来る。

さらに位置だけでなく、お互いの作業状況すらも把握ができるようで「Carry」が石膏ボードを運んでいたとすると、「Shot」は石膏ボードを持ち上げている「Carry」の可動範囲を認識し、作業スペースの確保をおこなう。といった動きもするそうです。

まさに人間に近い作業時のコミュニケーションをおこなうことが可能なのは素晴らしいですね。

施工手順に関しては以下


出典:積水ハウス

まとめ

このロボットですが、実際に現場で実用化されるのは2020年の予定のようで、現在は実用化の検討段階として実用実験がおこなわれており、ロードマップの中では最終段階というところです。

2体でやらずに1体の性能を良くしたらいいんじゃ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それだと大型化してしまい、施工現場への搬入や組み立てが大変です。

このロボットの開発に辺り、搬入が容易で機動力のある小型・軽量なもの、という思想がまずあり、その結果2体に分割し異なる機能を持たせ協調作業を行えるようにしています。

この思想はすごく良いんじゃないかと思います。何でもかんでも1台のロボットに機能を詰め込みたくなりますが、そうするとどこかで妥協や犠牲にする部分が出てきたりするものです。

敢えて作業分担することでプラスになる部分は多いのではないかと感じます。