こんにちは。1月も来週で終わりです。つい先日年が明けたような気がしますが、本当にあっという間ですね。まだまだ寒い日が続きますが、これから春に向けて少しずつ過ごしやすくなってくるでしょう。

本日は今年4月から完全施行される宅建業法改正と、それに向けて新たにリリースされる建物の調査アプリのご紹介。

4月より施行される宅建業法改正

日本全体の住宅供給量のうち、中古住宅の割合は約37%。これが海外を見るとアメリカで約78%、フランスで約66%、イギリスでは89%が中古住宅のシェアということです。この数字を見るに、海外と違い日本では中古住宅は人気がないといっていいでしょう。

この数字だけでもいかに日本では新築住宅が信仰されているか分かります。ただし、日本は海外と違って戦後の時代、質より量が求められるような時代もありましたし、高度経済成長や欧米文化が入ってきたりと、比較されている国とは違いライフスタイルが大きく変化する時期がありました。

当然、その時期毎で建てられた建物の質も、全く違うものだったというのも影響としてあると思います。確かに、決して高品質とは言えない物件、昨今のライフスタイルと合わない物件などは存在するので、中古=低品質・今のライフスタイルに合わない、等のイメージが印象として強いのでしょう。

しかし、昨今では大部分で構造・質的な問題は解消されてきており、政策の後押しもあって日本でも中古住宅市場が活気づいてきています。それをさらに拡大するべく、宅地建物取引業法に加えられた「インスペクション(建物調査)の活用」に関する規定が、今年の4月より完全施行されます。

大きく見て3点の施行内容

1.媒介契約締結時に、インスペクション業者の斡旋に関する事項を記載した書面を依頼者(売り主)へ交付。

2.重要事項説明時に、買い主に対してインスペクションの結果概要を説明。

3.売買契約の成立時に、建物の状況について当事者の双方が確認した事項を記載した書面の交付を宅建業者に義務付ける。

 

これらによって中古住宅の安全安心な取引環境の整備、建物調査の活用が促そうという目的ですね。4月以降の中古住宅の取引に関しては、インスペクション(建物調査)の活用が広がりそうです。

インスペクションを効率的におこなうアプリが間もなくリリース

法改正の施行後、これからまだまだ活性化していくであろう中古住宅市場。当然、インスペクション業務もそれに合わせて増加してくることと思われます。

この絶好のタイミングで、スマホやタブレットでインスペクションが簡単にできるアプリ「Rインスペクターズ(Non Brokers 株式会社 運営)」が1月29日にリリースされます。


出典:Rインスペクターズ

こちらは住宅調査向けのアプリですが、設備や室内、外壁など十分な検査項目が設定されています。

クラックの写真を撮影し、コメントを付けることも可能

コンクリートの圧縮強度も測定値入力で自動計算

最後はデータをサーバーに送信し、リアルタイムで報告書を作成

上記の動画で一連の流れを見れますが、中々にお手軽で便利そうです。リリース後、誰にでもダウンロード出来るものかは分かりませんが、試せるものであれば試してみたいものですね。

まとめ

4月より完全施行される法改正「インスペクションの活用」ですが、実はインスペクション自体は義務化されておりません。あくまで上に書いた1~3までの項目が宅建取引業者に対して義務化されるということです。

なので、最悪は「斡旋できる建物の調査業者はおりません」「この物件はまだ建物調査はしてません」と、これでは売れないでしょうが説明することも可能ということになります。

ともあれこの施行で、これまで「内装のリフォームしたばかりですよ」とか「駅が近いですよ」という売り文句だけでは、購入側の判断基準にはならなくなると思われます(内部の劣化があったりすると後が大変です)。購入側の選択基準が今より増えてくるでしょう。

でもそれも購入側に建物診断に関する基本的な知識が無いと判断ができません。住宅取引を通じて「建物調査というサービス」があることを知らなかった人にも知ってもらえることはできそうですし、これを期に広く建物の劣化に関する業務に関心が向くことを我々も望むところです。