こんにちは。本日も3次元データの技術に関する話題です。

通常、建築物や室内空間の3次元モデルを作成する際の最も効率的な方法として、3Dレーザースキャナーを用いて点群データを計測・取得し、それをそのまま3次元データに変換するというのが、今では一般的なものです。

以前に「FARO(ファロー)」のレーザースキャナーを紹介したことがありますが、それらの製品で点群データを取得できれば次元モデルの作成は容易にできるようになっています。

点群データではなく写真で3次元モデルを作成できるMatterPort

MatterPortとは?

MatterPortとは手軽な3次元モデルのモデリングを可能にする3DCG撮影カメラのことで、建物の室内空間を丸ごと撮影・取り込みができてしまいます。


出典:MatterPort

空間を丸ごと撮影できるもので似ている物と言えば、RICOH THETAなどの360度パノラマ撮影カメラですが、それらと決定的に違う点として、空間の奥行きまでを完全に取り込み・再現できるという部分です。

上の動画を見ていただくと分かるように、写真ではなく奥行きのある完全な空間として記録されているので、室内を自由に動き回ることができる3次元データとして保存されます。

この撮影自体オートメーション化されており、専門知識がなくても誰でも簡単に撮影が可能というのもポイントです。

このデータがあれば手軽にVRでのプレゼンなどに活用できますね。不動産などの内覧の他、空間の中に完成後の3Dモデルを入れてそれをVRで確認したり、屋内の現場で危険予知に使ったりと活用方法は色々と考えられそうです。

iPadアプリと連携し手順に従う容易な撮影

実際の撮影は↓の動画のような感じでおこなえます。

専用のアプリを入れたiPadとカメラが連携しており、撮影者はiPadのアプリ上の指示に従ってカメラを各ポイントに移動させて撮影をおこなっていくだけです。これなら確かに専門知識はいりませんね。

まとめ

3次元モデルにするだけであれば、3Dレーザースキャナーによる点群データの場合でも3次元モデルに変換するだけなので、そんなに手間的には変わらないと思います。

しかし3Dレーザースキャナーの場合は、アプリと連携して撮影箇所を指示してくれるようなものは恐らくなかったと思いますので、撮影ポイントの選定には知識が必要でしょう。その点で見ると、MatterPortの撮影に専門知識が必要ないという点はかなりのメリットだと言えそうです。

今はあくまで室内での使用がメインのカメラのようなので、屋外で建築物を3次元化する、という使い方は想定されていないと思います。

こういった専門知識が無くとも誰にでも使える、という製品は業務の効率化には欠かせないポイントなので、屋外に特化したものも出てくることに期待ですね。