こんにちは。先日竹中工務店さんが開発した「BIMを使った音響設計ツール」のご紹介をしましたが、本日も竹中工務店さんのBIM情報を活用した業務効率化の技術をご紹介。

BIMの統合管理ソフト「BIM/CIM Ark」で構築された技術となります。ここの所BIM情報活用が活発ですね。

設備施工管理業務にBIM情報を活用

設備施工管理において、これまでの現場の施工管理では、施工状況確認のために図面から内容を転記したリストを作成し、現場で直接そのリストに記入をするというやり方をおこなっていました。

紙の作業の問題点のひとつは転記で、どうしてもヒューマンエラーが出る部分になるので確認に時間を取られることになります。これは転記する以上避けられない問題です。

折角BIMを導入し、BIMモデルで設計した建物だとしても、流れの途中で紙になってしまうという所に違和感を感じてしまいますね。

開発されたのが以下の技術

1.BIMから自動でチェックリストを作成
BIMの属性情報を利用し、タブレットのBIMに属性情報として直接入力が可能。BIMに入力した施工管理記録は自動でチェックリストに変換可能。

2.BIM上でチェック済、未完了の箇所を見える化
BIMでは確認済と未確認の状況により、自動で色分けがされ見える化されます。確認するべき部材が多く密集している箇所なのでは、現地確認の合理化が図れます。

3.複数の部材で構成された系統に確認結果を付加する
配管水圧試験のように施工検査の際に、一般的に複数の部材をまとめて管理している設備は、系統ごとに確認結果を一括して記録することができる。


出典:竹中工務店

今まで紙でチェックリストを作成し直接記入していたものが、自動的にタブレット上にチェックリストが生成され、そこに直接入力していけるというだけで、かなり効率化になりそうです。そしてそのデータから検査報告書の作成も自動的におこうことができるということです。

チェックの確認済と未確認の部分は、タブレットのBIMモデル上に色分けされた状態で確認が可能なので、見落とすということもなくなりそうですね。見える化の恩恵は大きいです。

検証の結果25%もの作業時間短縮に

新宿にある竹中工務店さん設計施工の作業所にて、システムの検証で「スリーブ確認検査」「配管水圧試験」の施工管理記録の記入にかかる時間を検証したところ、スリーブ確認検査において従来手法との比較で「チェックリスト作成」→「現場確認」→「報告書作成」この一連の作業時間を25%削減することができたそうです。


出典:竹中工務店

25%はかなり大きいですね。やはり見える化された部分で検査が効率化されたのと、一番はチェックリストと検査報告書の自動生成ではないでしょうか。手書きが入ってくると、どうしても転記と抜けがないかの確認作業などが必要になってきます。

まさにこれは我社のSINQAシステムと同じことで、SINQAの場合も現場からの手書きの転記を無くすというのが根本にあります。

sugiyama
今までのやり方に慣れていると新しいやり方に変えようとする際に腰が重くなってしまいがちですが、いかにマンパワーを削減し効率化していけるかが、この業界の働き方改革のポイントになりますね。
sugiyama
周りがみんな始め出してからではなく、常にこういった技術的施策も導入して新しい刺激の中に組織をおくことで、組織のエンゲージメントも向上していくのではないだろうか。