こんにちは。以前、劣化情報を検知するという「貼るセンサー」のご紹介をしましたが、今回もそれと似たような貼るセンサーを活用したIoT技術ともいえる物をご紹介。今回は劣化ではなく、コンクリートの打設状況を監視するものになります。

貼るだけで打設の解析ができる優れた機器

主にトンネル覆工コンクリートの天端部全長の打設状況を可視化できるということで、その厚みは約1mm未満という超薄型のセンサーです。その構造は、シート状の基材内に0.1mm未満という超精密な検知部が密に配置されており、接着層と絶縁層が重ね合わせられた構造になっています。


出典:戸田建設 センサの構造

ちなみにこちらは戸田建設さんと、ムネカタインダストリアルマシナリーさんの共同開発による商品です。商品名は「ジュウテンミエルカ™」。

現場での配置もとても簡単で、トンネル天端部の防水シートに貼り付けるだけで良く、厚さが1mm未満に抑えられているため、コンクリートの断面欠損もほぼ無いということです。

開発背景と従来の管理方法との違い

従来の方法は、打設スパンの端部や中央部に対し振動、電気抵抗等を検知するセンサーを配置。点で打設状況を把握するという方法でした。精度を高くする為には、センサーの数を増やさなければならなくなる為、その分手間やコストがかさんでしまうというような状況でした。


出典:戸田建設 超薄型センサーの適用方法


出典:戸田建設 タブレット端末の詳細画面表示イメージ

対して、今回開発されたセンサーに関しては、1枚のシートを貼る形なので、点ではなく線での管理となり、設置が簡単になることから大幅な省力化に繋がるということです。

従来の方法からはセンサーの数としては増えるようですが、超薄型化や接着の簡易化でコストも抑えられ、材料コスト面では大きな違いはないものの、作業時間の大幅な短縮から得られるという部分では、コストは安くなるようです。

また、今後はトンネル以外のコンクリート構造物、その他の様とにも適用範囲を広げるとともに、国交省の公共工事等における新技術活用システム「NETIS」への登録をおこない、その後に一般販売を開始するということです。