こんにちは。一昨日のi-Constructionの記事に続いて、本日はそのi-Constructionに適応する(MMS:Mobile Mapping System)という技術の紹介です。

このMMSは西松建設と株式会社パスコの開発の技術で、現在、道路工事完了検査時の出来形計測では、ドローンによる空中測量や地上据置型のレーザー計測器などによる、3次元地形モデル化を主な手法として活用されているようです。

車両搭載型レーザー計測(MMS)という技術


出典西松建設

しかし植生工後は、草が伸びる面で植生に覆われた地形の3次元化に課題があったということで、その課題解決のための、今回のMMSの開発となります。ドローンの計測においては、草の密度が高い箇所では草の先端部分でデータ取得をしてしまい、地面でのデータ取得が困難という問題があります。


出典:西松建設

そこで、車両搭載型のレーザー計測器を昇降式に改良することで、レーザー照射計測時の計測死角を最小化できるようになっています。

先日その適用試験と精度検証がおこなわれ、±5cm以内の計測精度と共に、植生に覆われた地形も、植生の隙間を通過し地面まで到達。3次元化も問題なく実現されたようです。

この検証結果から、出来形計測における要求精度の±5cmを担保し、効率的な3次元モデルを生成する上でMMSでの計測が有効であることの確認ができました。

ドローンと比較してどうなのか?

ドローンでこの作業をおこなう場合、現場での作業時間は空中測量で約1時間半かかるのに対し、MMS計測でおこなった場合は、約40分と大幅に短縮され作業効率化に効果があることも証明されました。

また、風などの天候状況に大きく左右されるドローンでの作業に対し、MMS計測はそれらに左右されることもなく、安全面でもメリットのある計測手法であることが確認されたとしています。

約2分の1という作業時間の短縮ができたということで、かなりの効率化です。ドローンを使うことで効率化出来ている部分は多々あると思いますが、やはり当たり前ですが万能ではなく、何でもドローンに置き換えることはできません。

ドローンの中にも障害となる木々などを透過し、地形データを得られるようなレーザー計測もあるようですが、今回のように車両をカスタマイズしてGNSSなどと組み合わせることで、ドローンよりも効率化できているというのは素晴らしいことだと思います。

このMMSシステムは今回の検証結果を元に、様々な現場での適用試験をおこない、道路工事の現場でさらなる生産性の向上に役立てていくということです。