狭い所も何のその。そしてまた便利道具が飛び出す

見たいけど見れない!タイルの向こうはどうなってるの??

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建物の外壁を打診棒で調査する時に、タイル自体が浮いている場合はすぐにわかるものですが、例えば下の図のようなコンクリートの躯体と、タイルの貼り付けモルタルの間の浮きがあるのが疑われる場合、その隙間はどれくらいあるものなのか?

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スギマル
これ、モルタルが浮いてるのは打診でわかるんだけど、どれくらいの隙間ができてるんだろ?
スギえもん
打診では浮いているってことしかわからないよね~
スギマル
なんだ、スギえもん久しぶり。これいつもの便利道具でわからない?
スギえもん
もちろんあるよー。君も見たことがある道具さ。ちょっと形は違うけど病院とかではおなじみかな。

 

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OLYMPUS

 

スギヤマ
こういうのたまにテレビとかでも見るな。細くて小さいカメラ。

 

人の目が行き届かない所も肉眼レベルで検査!

内視鏡と聞けば、健康診断や人間ドッグでおこなわれる、いわゆる胃カメラでの検査などが思い浮かぶと思いますが、この検査機器は建築診断の業界でも存在します。工業用の内視鏡、ファイバースコープとも呼びます。テレビなどでもたまに、何か動物の巣穴に入れて様子を見たりしていますね。

工業用の内視鏡の主な用途としては、パイプなどの配管の中や、機械の内部、建築構造物の内部など、人の目が行き届かないところを検査することを目的としています。

例えば今回のようなモルタルの浮き代を知りたい場合

①まず打診調査をして浮き部を特定。

②その浮き部に対して、低振動ドリルで穿孔する。
(低振動ドリルは前回の便利道具「水すまし」を使用!)
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③穿孔内部をエアダスター等で綺麗にし乾燥させる。

④そしてファイバースコープを挿入。浮き代の確認をおこないます!
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今回のケース、実際に測ってみたところモルタルの浮きは1.73mmありました。

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スギマル
便利だなー助かったよスギえもん。
スギえもん
とりあえずビールでいいよ

こういった形で、実際に幅まで細かく計測できます。様々な現場の調査・改修をおこなう中で、こういった人の目が届かないケースも当然ありえますので、こういった機材は本当に大活躍です。

スギテックでは様々な機材を揃えておりますので、お客様に最適なご提案をさせていただけます。気になる所は是非一度お気軽にご相談ください。

この記事を書いたスギテックメンバー

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スギテックのIT全般・広告等を担当。現場に出ることは稀な内勤組である。