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タイルの孔あけをする上で厄介なのが、磁器タイル

建築物外壁タイルへの孔あけ作業は、この業界では日常茶飯事。一般的にタイルへ孔を空けるには振動ドリルや、前回ご紹介した騒音の少ない水すましドリルなどがあります。

タイルにも、「磁器質」「せっ器質」「陶器質」などの種類が存在しています。この中でも「磁器質」のタイルはかなりの高温で焼成されていて、吸水率も低くとにかく硬いのが特徴です。この磁器質でできた磁器タイルは、孔あけ作業のなかでも厄介な部類に入ります。

ドリル泣かせの頑固さ

この磁器タイルがなかなかの頑固さで、振動ドリルなどで一気に空けれればいいのですが、普通のドリルの刃では硬い上に無理に力任せにいくとタイルの表面が割れてしまいます。

孔あけ作業に来てタイルを割ってしまうと目も当てられません。。 割らずに空けようと思うとドリルの回転で切削していくしかありません。
しかし何しろ硬い!磁器タイルに孔を空けるには専用のドリルが必要になります。

じゃあ磁器タイルドリルがあれば万事OK?

ここが磁器タイルの頑固と言われる所以で、ドリルの回転数が早過ぎても遅過ぎても駄目なんです。早過ぎると刃が引っかからず、タイルが削れずに回転しているだけの状態になってしまいます。

そうなるとドリルの先が摩擦で高熱になり、焼けてドリルはボロボロ。。。逆に摩擦を恐れて遅くすると、ドリルに負荷がかかった時に止まってしまいます。

当たり前のことですが、磁器タイルドリルには適正な回転数があるので、インパクトドライバーなど高回転な道具で作業するのではなく、適正な回転数が出せる道具を選ぶのが鉄則です。

磁器タイルドリルのもう一つのデメリット

スギえもん
「適正な作業をすれば硬くて厄介な磁器タイルへの孔あけも問題ないんだけど。」
スギマル
「ナニ?どしたんスギえもん。それでいいんじゃないの。」
スギえもん
「そうなんだけど磁器タイルドリルは耐久力的に強い物じゃなくて、ドリルによっては1孔あかない物もあるんだ。」
スギマル
「専用なのに!?じゃあ一杯ドリル買わなきゃだめだね。高い高い。」
スギえもん
「そう!だから良い物があるんだ。」
スギマル
「ナニ!?また何か出るの?」
スギえもん
「アクアショット~!」

アクアショット
株式会社ミヤナガ

スギマル
「ショット?ドリル?それドリル?」

 

磁器タイルなどの難削材もスムーズに孔あけ!

インパクトドリルなどでも使用可能!簡単装着で使える。

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このようにインパクトドリルなどに装着して使用します。オレンジ色の筒のような部分は給水タンクになっていて、水を入れることで湿式の孔あけ作業ができるようになっています。

通常湿式加工は別で給水タンクを接続したりする必要がありましたが、アクアショットは本体内蔵式なのでコンパクトで身軽です。
そしてドリルが摩耗した場合は刃先の交換のみでOK!通常の磁器タイルドリルの、約10倍の数の孔が空く耐久力があるので経済的!

もちろんスギテックでも使用しています

こちらは孔あけテスト中の様子です。タイルへは勿論のこと、硬質の材質だけでなくコンクリートや石材などにも、問題なく孔あけが可能です。

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現場で何度もドリルの交換作業が必要になるより、これ一つで効率良く作業ができるのであれば煩わしさも減ります。

勿論このアクアショットも万能ではなく、使用する上で気をつけるべき部分はありますが、これに限らず今まで通りの作業よりも総合的に見てメリットがある物は、積極的に取り入れていきたいですね。