記事のポイント

・株式会社プロノハーツ(以下、プロノハーツ)は、建設業向けに開発をおこなった点群データの取得アプリ「prono-Construction」を開発した。データはi-Constructionに対応した3D点群処理システムに取り込むことが出来る。

・この「prono-Construction」は、昨年にリリースされた「pronoPointScan」をベースとしたものとなる。「pronoPointScan」はiPhone12 proシリーズやiPad pro(第4世代)以降を用い、3D点群データの取得ができるアプリとなっている。

LiDAR機能により3D点群の取得を可能にするアプリの建設業向けが登場

プロノハーツが昨年にリリースした「pronoPointScan」は、iPhone12 proシリーズやiPad pro(4世代)以降シリーズに対応する3D点群を取得することができるアプリだ。今回、その「pronoPointScan」をベースに建設業向けとなるアプリ「prono-Construction」が新たに開発された。

取得される点群には、カメラ画像の色情報も付加される。点群データはその場でプレビュー表示。XYZRGB形式のテキストファイルへと出力でき、i-Constructionに対応した3D点群処理システムに取り込むことが可能だ。


出典:プロノハーツ

従来では、点群計測を行うためには、数百万から一千万の価格帯のスキャナを用いて計測する必要があったが、近年、LiDAR技術等が採用された安価なスキャナが普及し広く利用されるようになってきている。

特に広く普及しているApple社のiPhone、iPadにもLiDARが搭載されており、3次元スキャンの敷居が下がっている。プロノハーツ社では昨年にそのLiDAR機能を活用した「pronoPointScan」をリリース。個人ユースのみならずビジネス活用もされ、特に建設業からの反響が大きかったそうだ。


出典:プロノハーツ

そのなかには、i-Constructionに使えないかという声もあったそうで、そういった動向の中、建設業向けの点群計測アプリの「prono-Construction」の開発・リリースに至っている。

prono-Constructionの機能と特徴

1.小中規模点群スキャン機能
アプリ起動後にiPad Proを対象にかざしスキャンボタンを押すことで、実物画像に重ねてスキャン結果の点群が表示される。ボタンを押すごとに見えている範囲の点群が取得され、位置を変えて繰り返し同じようにボタンを押すたびに点群が重なって取得されていく。位置を代えることで計測可能なエリアは10m~100mだ。

2.点群ビューワ
スキャン途中の点群のみを表示し確認可能。

3.間引き機能
ノイズと判断される点群は自動で除去。必要な点群のみ取得可能。

4.点群データの保存と読み込み
取得点群データはiPad内に保存が可能で、iCloudなどを経由し他のPCなどの環境へコピーし、i-Constructionに対応した3D点群処理システムへ取り込みが可能。


出典:プロノハーツ

以上がprono-Constructionの機能・特徴となる。iPadのみで10m~100mの範囲の点群データを取得できるのはかなり手軽と言える。また、使用者にとって気になる部分である価格もサブスクリプション型で、月額ライセンス2,500円(年間ライセンス19,800円)と、複数台でも導入しやすい魅力的な価格となっている。

また、野外での炎天下においてiPadを使用する場合、点群の認識率が悪くなる傾向にある。これはiPadが主に屋内での使用を前提として開発している部分もあるためだ。しかし、そんな弱点とも言える部分を改善するオプション商品をプロノハーツは開発している。


出典:プロノハーツ

それがクリップ型のレンズフィルターだ。一眼レフカメラ等のレンズでも屋外使用でフィルターを付けることがあるが、それのiPad版とも言えるものだ。このフィルターを装着することで、炎天下における点群計測認識率が30%程改善されるという。

クリップ型で脱着しやすいので、屋外使用時にはあると便利なアイテムとなっている。

 


□株式会社プロノハーツ
prono-Construction
リリース記事:https://prono82.com/2021/09/08/construction/

□このアプリに関するお問い合わせ先
https://prono82.com/%e3%81%8a%e5%95%8f%e5%90%88%e3%81%9b/