記事のポイント

・前田建設工業株式会社(以下、前田建設工業)と株式会社前田製作所(以下、前田製作所)の両社がロボットアーム型の木材加工機「WOODSTAR(ウッドスター)」を全国のプレカット工場向けに販売を開始した。

・WOODSTARは、従来の加工機では難しかった大型部材や複雑な形状の加工を可能にし、BIM(Building Information Modeling)作成のデータにも対応しており、建築分野と木材加工を繋ぐDX化による生産性向上を目指している。

非住宅木材加工に強いロボットアーム型加工機WOODSTAR

前田建設工業と前田製作所、前田道路の3社が21年10月1日に共同持ち株会社として設立した「インフロニア・ホールディングス株式会社」は、前田建設工業、前田製作所の協力により、ロボットアーム型の木材加工機「WOODSTAR」の販売事業を開始したと発表した。

WOOSTARは、これまでの加工機では難しかった大型部材や複雑な形状の加工を可能とするロボットアームで、BIMで作成されたデータにも対応するという。


出典:インフロニア・ホールディングス

前田建設工業では、2018年4月25日に国立大学法人千葉大学の平沢研究室と共同で、木工用のロボットアーム型加工機を開発しているが、このたび、前田製作所と、このロボットアーム型加工機を全国のプレカット工場に向けた販売事業を開始する。

ロボットアーム型加工機のWOODSTARは、汎用ロボットアームの先端に自動ツール交換機を装着し、2機でのペアを標準として、加工材を垂直に設置して加工することにより、上下方向に3m、厚さ1.25mの断面寸法の大型部材の加工を可能にするという。


出典:インフロニア・ホールディングス

また、ロボットもしくは加工材がレール上を自走する台に設置することで、加工材の長さ方向の制限をなくすことができる。ロボットアームは6軸で動くことで、複雑な形状も加工できるようになり恐竜の骨格や女神像などの曲線に富んだ造形物が加工できるとのことで、前田建設工業、インフロニア・ホールディングスグループの技術研究・開発を担うICI総合センターでは、既に多数の自社案件でWOODSTARによる加工実績があるそうだ。例としては大判CLTや化粧外装材、アート作品などの加工の実現で、これらは従来の加工機では不可能であった。


出典:インフロニア・ホールディングス

これまでは操作に習熟している開発者がマニュアルによる操作でロボットを動かしていたため、工場オペレータが操作することは困難であったが、今回の事業化に当たり、加工形状作成からロボット動作設定までをセミオートで操作できる専用ソフトを開発することで、他加工機に慣れた工場オペレータが簡単に操作することを可能にしたという。

また、BIMで作成したデータを直接取り込めるようにすることで、部材同士の接合部の典型的な形状を予めメニュー化し選択できることでオペレータの操作負担を低減。メニューにはない特殊形状は動作設定の代行サービスも行うという。

この度設立されたインフロニア・ホールディングス株式会社は、総合インフラサービス企業の実現を目指し、様々な分野で新たな価値を生み出す取り組みを進めている。この事業では2025年までに売上高35億円を目指しているとのことだ。

 


□インフロニア・ホールディングス株式会社
非住宅木材加工に強いロボットアーム型木材加工機「WOODSTAR」の販売事業をスタート
リリース記事:https://www.infroneer.com/static/pdf/211005_Release2.pdf

インフロニア・ホールディングス株式会社 サイト:https://www.infroneer.com

WOODSTAR サイト:https://www.woodstar.jp/

□この件のお問い合わせ
前田建設工業株式会社 経営革新本部 広報部
TEL:03-5276-5132