記事のポイント

・安藤ハザマ、株式会社イクシス(以下、イクシス)が、これまでに開発を進めていた「自律走行式ひび割れ検査ロボット」を活用した床コンクリートの新しいひび割れ検査手法を確立した。

・このひび割れ手法は、建築現場の竣工時の床面ひび割れ検査に適用され、その有効性が確認されたという。

自律走行式ひび割れ検査ロボット活用によって検査精度と生産性を大幅に改善

今回「自律走行式ひび割れ検査ロボット」が適用された現場は、4階建ての物流施設の新築工事となり、1階~4階の延べ約45,000㎡の倉庫部分に施工者検査として全面適用された。

ロボット2台と、複数のロボットを同時に管理できるモニタリングシステムを使い、自律走行による床面の撮影とAIによるひび割れの検出、検出データの図面化を行ったという。


出典:安藤ハザマ


出典:安藤ハザマ

その結果の具体的な効果は以下となる。

高い検出精度
倉庫の床面はひび割れが少ない状態であったが、目視では発見が困難である微細なひび割れをロボットを用いることで確実に検出できたという。


出典:安藤ハザマ

目視検査は検査者の技量により検査結果にバラツキが生じるが、ロボットによる検査では幅0.1mm以上のひび割れを0.1mm単位で色分けして検出し、かつSLAMによって正確な位置記録も可能となるので、少ない誤差で信頼性の高い検査記録が作成できている。


出典:安藤ハザマ

記録を電子化
ロボットによる検査では検出図や検出画像のほかに、検査範囲の床面すべての画像が電子データとして記録される。将来的にひび割れが発生した場合など、電子データをもとに竣工当時の状況と比較することができ、経年変化や発生原因の分析に役立てることができる。

生産性向上
操作者1名でロボット2台を活用し、実働7.5時間で約4,500㎡を検査できたという。この数量を目視検査した場合、測定と記録係の2名が必要となる。ロボットによる検査は従来の目視検査と比べ、半分の労力で実施でき、生産性が2倍になることが確認された。今後同時使用するロボットの台数を増やすことで、さらなる生産性向上も期待できるという。

労務不足の改善
現場職員や協力会社の作業員によるロボット操作を実施したところ、問題なく扱えることが確認されたことから、専門知識が無くても扱え、検査者の技量にも左右されず高精度な検査が可能になることで、建設業の課題である労働者不足を解消する手段にも繋がる。

今後、安藤ハザマではこの自律走行式ひび割れ検査ロボットを活用した新しい検査手法を、同社の物流施設や工場などのひび割れ検査に導入し、検査業務の効率化と現場の生産性向上を目指していくという。


□株式会社安藤・間
床コンクリートの新しいひび割れ検査手法を確立
-自律走行式ひび割れ検査ロボットの活用により検査精度と生産性を大幅改善-
リリース記事:https://www.ad-hzm.co.jp/info/2021/pre/20210511.html