記事のポイント

・竹中工務店と鹿島建設は、アクティオ及びカナモトと共同開発したタワークレーンの遠隔操作システム「TawaRemo™(簡易コックピットタイプ)」を都内の施工中工事に初適用した。

・国内でのタワークレーン遠隔操作の実工事への適用は初となるという。実施の結果オペレーターの疲労軽減などの生産性向上効果が確認できたという。

現場内に設置された簡易コックピットからタワークレーンの遠隔操作を実現

竹中工務店と鹿島建設が、アクティオとカナモトと共同開発したタワークレーン遠隔操作システムの「TawaRemo™」の簡易コックピットタイプを、都内で施工中の建築工事に初適用した。タワークレーンの遠隔操作が実工事へ適用される事例は国内初となる。


出典:竹中工務店

実際に遠隔操作システムを用いた建設資材を揚重作業の結果、従来のクレーン頂部に設置された運転席での操作と同等の作業が行えることが確認された。また、従来は高所にある運転席へ昇降しており、一旦運転席に着くと作業開始から終了まで、高所の運転席に1日中拘束されることになりオペレーターへの心的負担は大きかったという。

その運転席への移動が不要になることに伴うオペレーターの疲労軽減などの生産性向上効果も確認できたという。


出典:竹中工務店

「TawaRemo」の導入にあたり、クレーン操作に必要となるコックピットは2種類開発されている。操作時の臨場感を重視した専用タイプと、容易に設置ができる簡易タイプの2種だ。今回適用されたのは後者となる。

この簡易タイプは、新たに開発されたコックピットで、従来のクレーン運転席に設置した複数台のカメラからの映像および荷重などの動作信号や異常信号を表示するモニター、クレーンを操作するためのレバーやフットスイッチを配置した操縦席で構成されている。


出典:竹中工務店

クレーンの始業前点検をはじめとする各種操作を、この簡易コックピットから行えるため、高所の運転席への昇降が不要になるなどオペレーターの作業環境を大幅に改善することが可能だ。

また、通信システムにおいてはNTTドコモの協力で、高いセキュリティの4Gアクセスプレミアム回線によって高いセキュリティが保たれており、安心した操作ができるよう設計されている。また操作性向上のため5G回線の導入も検討中という。

2021年8月にはこの「TawaRemo」の専用コクピットタイプを、大阪市内で施工中の建築工事にも適用し、実証効果の検証が行われる予定で、今後は清水建設を加えた3社の連携でシステムの実工事への普及と展開を加速していき、オペレーターの作業環境の改善と生産性の向上を図っていく考えだ。


□株式会社竹中工務店
国内初!タワークレーン遠隔操作システム「TawaRemo」を実工事に適用
現場内に設置した簡易コックピットからタワークレーンの遠隔操作を実現
リリース記事:https://www.takenaka.co.jp/news/2021/04/01/