記事のポイント

・株式会社自律制御システム研究所(以下、ACSL)と株式会社エアロネクスト(以下、エアロネクスト)が、エアロネクストの4D GRAVITY®技術を搭載した物流用ドローンの最新型となる試作機を発表した。

・また、ACSLとエアロネクストと産業用ドローンソフトウェア事業で業務提携している株式会社ACCESS(以下、ACCESS)との3社協業で物流用ドローン向けソフトウェアを開発する。

4D GRAVITY搭載の物流用ドローンの発表と、ACCESS社と3社によるソフトウェア開発での協業

この度ACSLとエアロネクストが、機体構造設計技術の「4D GRAVITY® ※1」物流用ドローンの最新試作機を発表した。両社は、2020年8月に4D GRAVITY®搭載ドローンの共同開発契約と、その機体の製造・販売に関する4D GRAVITY®特許群のライセンス契約の締結を発表しており、この機体は2022年度の「空の産業革命レベル4 ※2」を見据え開発を進めてきたものとなる。


出典:エアロネクスト

また、両社と産業用ドローンソフトウェア事業で業務提携しているACCESSとの3社協業による物流用ドローン向けソフトウェアを開発するとのこと。

国産の産業用ドローンを開発しているACSLの機体は、物流やインフラ点検、災害など様々な分野において採用されており、自社開発しているドローンのフライトコントローラは、セキュアで安心なドローンの社会実装を推進してきた。特に物流領域においては多くの企業と補助者なしの目視外飛行「Level3」の実証を重ねている。

一方、エアロネクストはこれまでに独自の機体構造設計技術である4D GRAVITY®をコアに、様々な産業用ドローンの研究開発を重ねてきているが、中でも物流領域に力を入れた専用機体開発に取り組んできている。

ソフトウェア開発のACCESSでは、IoTソフトウェア・ハードウェア領域における先進のテクノロジーと豊富な市場実績を有しており、2019年からその領域を空にまで拡大。ドローンを活用したソリューション開発に取り組んでいる。

発表された機体の特徴

1.ハードウェア
物流用途に使用されている従来のドローンは、空撮などで使用される汎用機のペイロードを荷物に置き換えた形態が主流となっている。しかし、当然それらは物流用途には最適化されていないため、飛行速度・飛行距離・配送可能重量・配送品質に限界がある。


出典:エアロネクスト

一方の4D GRAVITY®を搭載したドローンは物流用途に特化されており、「荷物を機体の理想重心付近に最適配置する機能」「水平定常飛行・前進特化型の物流専用機体」「独立変位が可能な荷物水平維持機構」という3つの特徴を備え、飛行速度・飛行距離・配送可能重量・配送品質のレベルアップを実現する。

2.ソフトウェア
ソフトウェアについては、「物流用ドローンにおけるレベル4対応」「天候等、配送ルート状況による最適配送ルートプランニング」「物流管理システムとの連携」の3つの特徴を有する物流ドローン向けソフトウェアを開発。

 

3社ではそれぞれの知見・技術を結集し共同開発した最新試作機の本格的な量産に向け実証検証を重ね、いち早い社会実装を目指していくとのことだ。

※1. 4D GRAVITY®
機体の重心を最適化することで、飛行中の姿勢、状態、動作によらずモーターの回転数を均一化して、安定性・効率性・機動性といった産業用ドローンの基本性能を向上させるエアロネクストが開発した構造設計技術。この技術は、機体の分離結合構造とペイロードの接続の仕方に特徴を有しており、エアロネクストは、この技術を特許化して4D GRAVITY®特許ポートフォリオとして管理している。
※2. 空の産業革命レベル4
2020年7月に発表された小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会による「空の産業革命に向けたロードマップ2020」で明記されている、2022年度を目標とした「有人地帯での補助者なし目視外飛行」の実現フェーズのこと。

 


□株式会社エアロネクスト
ACSLとエアロネクスト、共同開発を進める4D GRAVITYR®を搭載した物流用ドローンの最新試作機を発表。さらにACCESSと3社で物流用途のソフトウェア開発で協業。
リリース記事:https://aeronext.co.jp/news/acsl_access/