記事のポイント

・三井住友建設株式会社(以下、三井住友建設)は、現場の発注者立会検査において、遠隔地と現場をオンライン接続し映像・音声・調書表示・記入等、リアルタイムに共有できる「遠検™」を開発した。

・タブレットのカメラで現場の映像・音声音声を共有、また予めクラウド保存している各種調書をタブレットに表示し共有できる他、発注者の確認サイン等は直接画面に書き込んでデジタルデータ化もできる。

受発注者の業務効率化を実現。遠隔立会により新型コロナ対策にも効果

三井住友建設は、建設現場での発注者立会検査において、タブレット端末を用いて事務所~現場間など、遠隔地をオンライン接続し、映像や音声だけでなく、調書の表示や記入等をリアルタイムに共有できる遠隔検査システム「遠検™」を開発した。

システムは、関越自動車道 松川橋床版取替工事に初適用され、移動時間の短縮など受発注者双方の業務効率化が可能になるとともに、3密の回避で新型コロナ感染防止が図られた。


出典:三井住友建設

遠隔検査システム「遠検™」の特長

1.タブレットによる検査
受発注者双方が検査時間にアプリを起動するだけで、遠隔地間での検査を開始できる。

2.映像・音声・調書のリアルタイム共有
タブレットのカメラで現場の映像確認と音声通話を行う。また予めクラウド上に保存した各種の調書をダウンロードし、リアルタイム共有ができる。

3.検査記録は全てデジタル化
調書への数値やメモ、発注者の確認サインは、タッチペンで画面に書き込んだものをクラウド上で保存し、デジタルデータ管理を行う。また、検査の様子を録画し記録保存することも可能だ。


出典:三井住友建設

現在は複合的大規模工事では、施工箇所が離れている現場が多く、立会検査の都度に移動時間や待ち時間などが発生している。国交省でも受発注者の作業効率化を図り、契約の適正な履行として施工履歴を管理するため「建設現場の遠隔臨場に関する施工要領(案)」を発表しており、加えて新型コロナウイルスの感染防止対策として、人と人が接触しない検査方法の導入が必要とされている。

そのような経緯から検査時の移動時間や待ち時間の削減と、接触防止を目的とした立会検査の方法に着目し、遠隔地からでも検査に参加できる遠隔検査システム開発に着手したという。

初適用工事概要


出典:三井住友建設

工事名:関越自動車道 松川橋床版取替工事
発注者:東日本高速道路株式会社 新潟支社
施工者:三井住友建設・IHIインフラ建設 特定建設工事共同企業体
工事場所:自)群馬県利根郡みなかみ町小仁田 至)新潟県南魚沼郡湯沢町大字神立
工期:2017年8月8日~2021年9月15日
工事概要:詳細設計、床版取替工、主桁連結工、支承取替工、伸縮装置取替工、検査路工、コンクリート片はく落防止工、橋面舗装、橋面防水、橋脚補強工、対面交通規制

三井住友建設では、今後はメモ機能のさらなる充実を図るなど、引き続きシステムの開発を進め、業務省力化やICT化を積極的に推進し生産性の向上に取り組んでいく。


□三井住友建設株式会社
受発注者の業務効率化を実現する遠隔検査システム「遠検™」を開発・適用
リリース記事:https://www.smcon.co.jp/topics/2021/01261300/