こんにちは。昨今では自社の競争率を高める技術開発や研究活動を行う、所謂「R&D」にかける費用は10年連続で増加しており、AI導入などに積極的な企業が多いことからも今後も増え続けるものと考えられます。

この度、スーパーゼネコンの大林組をはじめ、異業種の6社が共創型のR&Dから新事業を創出することを目的とした新会社の設立を発表しました。

異業種6社で新事業創出を加速。世界でも類を見ない研究開発事業を日本発でスタート

この新会社の設立ですが、「日本電気株式会社(NEC)」「株式会社大林組」「日本産業パートナーズ株式会社」「株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー」「伊藤忠テクノソリューションズ株式会社」および「東京大学協創プラットフォーム開発株式会社が運営のオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合」の6社。

設立される会社は「BIRD INITIATIVE株式会社(バードイニシアティブ)」。本年の10月より事業が開始されるとのことです。


出典:大林組

背景

デジタル化の進展で社会や組織の課題が複雑化していく一方、社会の変化は加速しており、課題解決のスピードアップに向けた研究開発の重要性は高まっています。

そんな中、設立されるバードイニシアティブは、課題や技術を産官学で持ち寄って研究開発を行う「共創型R&D」という新たな研究開発の仕組みを推進。デジタル技術に関連する研究開発および受託研究、コンサルティング、投資などの事業を行っていくとのこと。


出典:大林組

事業開始時は応用研究開発において、「国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)」や、「国立研究開発法人理化学研究所(理研)」と、NECのAI研究連携を通じて得られた先進AI技術を活用。

ユーザーの漠然とした課題を明確化するコンサルサービスとユーザーと設定した課題を解くための研究開発の実施やその検証環境を準備するプロトタイプ開発サービスを提供。

これらによって研究テーマ設定・チーム組、研究開発、事業化準備を行い、最速の課題解決の実現と新規事業の創出に取り組んでいくとのこと。


出典:大林組

BIRDが提供する先端AI技術:Intelligent Simulation × Automation

1.シミュレーション×機械学習AI

データが大量に必要となるAI分析と異なり、シミュレーションで足りないデータを自動的に生成・補完することにより、最適な意思決定を支援。

2.シミュレーション×自動交渉AI

集中制御や単なるマッチングと異なり、AI同士が合意可能な条件を相談・交渉することにより、別々の目的を持って動いているシステム間での詳細な挙動や利害を調整。

BIRDの取り扱う技術は、まず研究連携によって得られた先端AI技術をコアとし、事業会社や金融会社およびアカデミアの出資者やアライアンスパートナーとともに順次増やしていくとのこと。

今後、産官学連携の強化や高度人材の強化、増資などを行い、2025年までにカーブアウトによる新事業を6件創出することを目指していくそうです。

まとめ

近年の技術は加速度的に進歩しており、残念ながら日本は世界から見てもかなり遅れてしまっていると言わざる得ない状況となっています。元来日本は技術力はあると思いますが、業界ごとに様々なしがらみも存在し本来の力が阻害されているという面もあるかもしれません。

時代は競争ではなく共創。今回のような組織や業界の垣根を超え、多様な強みが集まる研究開発企業ができることで、大きなインパクトが起きることが期待されます。