こんにちは。改修工事や斫り作業を行う際に気になるのが粉塵。特に最も粉塵が発生する作業なのが斫り作業です。基本的に作業者は防じんマスクを着用しての作業となるので、ばく露はある程度防護できます。

しかし、種々の作業が同時進行する建設現場や、その他作業場所においては粉塵のばく露に関係ない所にもばく露の危険性があります。

粉塵ばく露は時に重篤な健康被害を引き起こすものでもあり、現場では安全に充分な配慮がされ作業が行われるのは当たり前ですが、各種粉塵のばく露の有害性についても充分な注意を払っていかなければならないと言えます。

そんな現場の粉塵対策として「竹中工務店」が「株式会社アクティオ」「朝日機材株式会社」「アキレス株式会社」との共同で、改修工事や斫り作業時の粉塵の飛散防止養生ができるユニットを開発したとのこと。

組立・解体が短時間で可能な「すぽっとQ」

「すぽっとQ」と名付けられたそのユニットですが、粉塵飛散防止養生を少人数でかつ短時間に組立、そして解体が可能な簡易養生ユニットとなっています。(特許出願済)

これは2018年に同社が株式会社アクティオと共同で開発した、簡易型ハウスの「エアーQ」の構造体を応用したものだそうで、外装材を変更することによって屋内局所の粉塵飛散防止としての機能を持たせた製品となります。


出典:エアーQ

ちなみに「エアーQ」は、現場での熱中症対策として開発されたものとなっており、タイムリーな休憩所の設置が難しいという問題を解決できる、どこにでも簡単に休憩場所を確保できる簡易型ハウスとなっています。

すぽっとQの特長

「サイズ:長さ約2.4m × 幅約2.2m ×  高さ約2.4m」のスポットQは、付属のブロアーで空気を注入することにより仕様の大きさまで膨らみます。

設営に関しては2人で約3分程度という短時間での設営が可能。さらにこれらを2連、3連と連結していくことで、作業面積を簡単に拡大していくこともできるそうです。


出典:竹中工務店

外装材に透明な静電シートを採用することで、内部の明るさの確保と外部からも内部の様子を確認できるようになっており、さらに側面部分にはスポットクーラーや集塵機用の孔が設けられており、内部の作業環境を快適にできる仕組みです。

解体後は専用袋に収納ができ、総重量は約30kgまで軽量化されています。

作業時間の確保に

屋内の改修工事においては、テナントが入居したままの作業になる場合も多く、粉塵等の飛散養生についてはテナントの営業時間が終了してから作業の前に入念に行う必要があった為、作業時間をひっ迫します。

しかしこの「すぽっとQ」を活用することで、スポット的な場所の養生が短時間で設営、盛替、撤去が可能になることから、粉塵の発生する作業等での飛散防止と実質作業時間を確保できるようになります。

まとめ

粉塵の飛散養生時間を短縮できるのはもちろん、周りへの配慮が必要となる作業場所等においては有効な製品となりそうですね。簡単に持ち運べて3分という短時間で組み立てられるというのは大きなポイントです。

もともとは作業者の休憩用のハウスとして開発されたものが、外装材の変更だけで新しい製品となっています。この製品に限らず結構そういった以前の製品等の良い部分を継承して新しい機能を持たせたものになっているという事例は、この業界にも多いです。アップサイクルというとまた少し違うかもしれませんが、過去のものを見直すというのは大事ですね。

こちらの商品ですが、レンタルと販売は株式会社アクティオが担当し、竹中工務店と朝日機材により普及展開を図っていくとのこと。気になる方は続報をお待ち下さい。