こんにちは。以前に「コマツ」社のドローンとエッジ技術を活用した「EverdayDrone」というサービスをご紹介しましたが、そのサービスを協業で運用していた「株式会社ミライト・テクノロジーズ」が、ドローン事業を専門とする新会社を設立したとのプレスがありました。

驚愕!丸1日かかる測量データ生成がドローンで30分に!

2018.04.20

これまでミライト・テクノロジーズではドローン事業部という形で、国内の測量や建設工事、設備点検、災害復旧、農業など様々な分野のドローンサービスをサポートする「ドローン広域運用サービス」を提供していましたが、今回新たにその事業部のノウハウ等を継承しつつ新会社としてサービス拡充を行っていくとのこと。


出典:ミライト・テクノロジーズ

7月1日より3つの新サービスを提供開始

同社は、ドローン事業を専門とする「株式会社ミラテクドローン」を2020年7月1日に設立。同社ではドローンを「動くセンサー」と捉え、ドローンビジネスが今後のIoT分野において無限の可能性がある分野としてドローン事業へ2017年から参入しています。

事業内容はドローンスクール事業をはじめとする各種設備や建物点検業務、他事業者のドローン運航代行などのサービスを全国で提供。ドローンスクールにおいては約600名のパイロットを育成してきたとのこと。


出典:ミライト・テクノロジーズ

また各種設備、建物点検においては、他社との協業やアライアンスを積極的に行ってきており、3D自動航行、運行管理、リアルタイム中継、高速画像伝送、画像解析などの高度な機能を備えたサービスを提供。

運航代行サービスでは、農業分野での農薬の散布や測量業務等の高い技術を習得したパイロットを150名以上の体制で提供しており、これまでに点検業務と運航代行を合わせ3,000件を超えるフライトを行ってきており、様々な分野での高度なフライト、オペレーションノウハウを蓄積しています。


出典:ミライト・テクノロジーズ

設立背景

国内でのドローンビジネス市場では、農業をはじめインフラ点検や測量などの幅広い領域における展開が順調に拡大しており、今後は特にインフラ設備の老朽化に伴う構造物の点検分野の市場拡大が見込まれます。

この市場環境で、今後一層の市場拡大の加速が予想されることや、同社の業界でもトップクラスの、高度で幅広いサービスを提供する技術や人材などの体制が整ったことから、新会社設立に至ったということです。

新会社では意思決定の迅速化を図るとともに、設備点検分野を中心とした幅広いサービスメニューを提供することで、インフラ設備会社、地方公共団体、ビル管理会社、農業法人等を対象とし、さらなるビジネス拡大へ取り組むとのこと。

展開

新会社のミラテクドローンでは、「アライアンス」「販売・システム」「人材・スクール」の3つの領域でビジネス展開を行います。


出典:ミライト・テクノロジーズ

中心となる「アライアンス」では、インフラ設備点検や農業分野において撮影だけでなく高度な画像解析や測量サービスの拡充を図っていくとのこと。また、「販売・システム」分野においてもドローン機材販売、リースに加え、保守サービス、ドローン運営システム構築のコンサルティングを行い、ビジネスを強化。

「人材・スクール」ではドローン操縦の基本スキル講習に加え、構造物点検や測量等の専門スクールを展開していくそうです。また、設立の7月1日から、設備点検に関するトライアルの成果を活かした、以下の新サービスの提供を開始するとのこと。

新サービス概要

・大規模公園管理業務支援システム「ドローンパークマネージャー」

大規模な公園やレジャーランドでは管理会社が広大なエリアの安全管理や多くの施設・設備点検など膨大な業務を短時間で行っています。このシステムではドローンを活用することで、エリア全体の状態管理や重要設備・植生の劣化などの様々な管理業務を効率化、高度化するシステムで機能は以下。

①ドローンによるエリア全体の撮影と、撮影画像から異常の有無を点検する機能
②①の撮影画像をリアルタイムに事務所へ中継する機能
③園内建物、設備の高所部の点検をドローンで安全に行える機能

以上のような機能により、管理稼働の削減や点検の充実を図ることが可能となります。

・貯水池水質検査支援サービス「ドローンウォーターチェッカー」

上水道事業者は上水道の水質維持のために、貯水池の水質点検をボートでの採水や藻類の発生を目視することで定期的に実施しています。このシステムでは、ドローンを活用することで、貯水池の水質検査業務を効率化するもので、システムは以下2種があります。

①ドローンによる水質サンプルの採水
貯水池岸から、採水器を吊り下げたドローンを貯水池の任意の場所へ飛行させ、ドローンにより採水するシステム。従来のボートでも採水に比べ、圧倒的に短時間かつ安全に採水が行えます。

②水中の藻類の発生状況調査
貯水池全体をマルチスペクトルカメラを装着したドローンで撮影し解析することで、水中の藻類の発生状況を可視化できるシステム。目視での点検では水中の藻類の発生を把握することが困難だったが、このシステムにより早期対策を行うことが可能になります。

・芝や樹木の活性度調査も可能なゴルフ場管理支援サービス「ハイクオリティ・ターフマネジメントシステム」

ゴルフ場の広大な面積の芝のコンディションの維持業務には長年の経験が必要で、人材も不足している状況です。このシステムではマルチスペクトルカメラを装着したドローンでゴルフ場を撮影・解析し、芝の状態を可視化できます。

このシステムにより従来、グリーンキーパーが目視で点検していた業務を短時間で実施することが可能となる他、目視では確認できない活性度の劣化状況まで把握できるので、早期対策を行うことが可能となります。

まとめ

ミラテクドローンではこれらのビジネス展開によって、初年度3.2億円、5年後の2025年には10.3億円の売上を目指しているとのことです。

ドローン事業を行う企業はここ数年でかなり増加してきている印象です。特に最近ではスクール事業と点検などのそれぞれの分野で業務上必要となる知識を一緒に学べるような体制の所は増えてきています。

点検のノウハウが溜まればそれをスクールの方に活かせられるので、このような形態のスクールはもはや当たり前になりドローンの操作だけのスクールは駆逐されていくのは間違いないでしょう。