こんにちは。本日も引き続きドローンの話題となります。グローバルに展開する自動車部品のサプライヤーである株式会社デンソーが、産業用ドローンによる橋梁点検サービスの事業を10月より開始しています。

自動車部品世界シェアNo.1のデンソーですが、今では当たり前に日常にあるQRコードを開発した会社でもあり、自動車部品だけでなく様々な分野で開発を行っています。

開発から22年も経っていた!今更ながらQRコードを作ってみよう

2016.05.31

ドローンの開発も勿論おこなってきており、2016年4月には無人ヘリコプターの開発に長年の実績があるヒロボー株式会社の協力で産業用UAVを開発。

今回開始されるのは、そのUAVが活用された橋梁の点検サービスとなります。

ロボット技術で橋梁点検の効率化に貢献

サービスに活用されるUAVですが、可変ピッチプロペラを搭載。可変ピッチプロペラとは、プロペラの羽根の角度を変化させることで、強風でも飛行することができる耐風性と、橋梁に近接し定位の姿勢を維持できる安定性が特長。


出典:デンソー

デンソーではこのUAVの開発後、17年以降はUAVを使った道路橋などの点検での撮影と、AIを活用した撮影画像の解析の実証を積み重ね、機体性能と画像解析技術の向上に取り組んできています。

背景

橋梁の点検をになっている土木建設業界ですが、近年インフラの老朽化や少子高齢化による労働者不足という大きな課題があります。

そんな中、2019年3月には国土交通省が定める「橋梁定期点検要領」が改定され、近接目視点検をロボット技術で補完・代替できる環境が整い、ロボットを活用した橋梁点検の効率化が期待されています。

この改定を受け、同社ではこれまで近接目視点検が行われていた橋梁点検の一部をUAVでの撮影に代替し、撮影画像の解析、調書作成までを一貫して支援する橋梁点検サービスの開始を開始します。

サービス概要

このサービスでは、目視点検の際にロープなど昇降器具を使い、点検士が橋梁へアクセスしなければならない危険な作業の低減、橋梁点検車による道路交通規制に伴う渋滞軽減にも貢献します。


出典:デンソー

また、同社の開発した独自の損傷AI解析システムですが、UAVで撮影した膨大な量の写真の中から、橋梁の損傷箇所を自動的に検出することができ、さらにそれを橋梁の図面上に損傷図として作成する事が可能なことで、損傷箇所の正確な把握が可能になります。

まとめ

橋梁定期点検要領が改定され、点検支援にロボット点検技術が活用できる選択肢が増えたことから、各社橋梁点検へのUAV(ドローン)活用が活発になってきています。業界の技術者不足の穴を、テクノロジーによる業務効率化で埋めなければならないためこの流れは必然。

ドローンやそれに似たロボットを使う際、完璧なものを求めてしまいがちですが、公的機関が「完全なものでなければ許可しない」と腰が重くなっていないのは業界としては助かりますね。それだけ自体が急迫しているとも言えます。

まだまだ国内には膨大な数の道路橋などが存在し、早期点検が求められていることから、今後まだまだ同様のサービスが出てくるでしょう。