こんにちは。昨今ウェアラブルデバイスという言葉は当たり前に耳にするようになりました。ウェアラブルデバイスとは、身体に身につける装着型のコンピュータのことを言います。

代表的なもので言えば、AppleのAppleWatchなどの腕時計タイプのものや、メガネタイプのものなどがあげられるでしょう。使用している方も増えてきていると思います。

そのウェアラブルデバイスの次のトレンドとして、数年前より注目されているのが「ヒアラブルデバイス※1」というもの。これは耳に装着するタイプのデバイスとなります。

そのヒアラブルデバイスを活用した、ビルメンテナンスや建設現場などに向けた音声点検サービスが開発されたそうなので、本日はそちらをご紹介。

※1 ヒアラブルデバイスとは
音楽だけを聴く通常のイヤホンとは違い、音声で操作を行ったり音声から情報を取得できるのが特長で、スマートフォンやタブレット、PCなどを介したネット接続でサービスを利用することが可能。スマートスピーカーのイヤホン版とも言える。

音声を活用した点検で作業を大幅効率化

この音声点検サービスは、高砂熱学工業とヒアラブルソリューション開発で実績を持つ株式会社ネインが共同開発。ビルメンテナンスや、建設現場などでの利用を想定したサービスとなっている。


出典:株式会社ネイン

これまで作業現場において、作業者は点検すべき項目を紙ベースや画面上に表示したものを目視しながら行っていた。更に点検結果の記録では、紙に手書きしたり端末の画面を操作して点検結果を記録するのが一般的だが、記録の際に作業軍手を外して記録するなど、都度入力や確認作業に手間と時間がかかっていた。

今回開発された「ヒアラブルデバイス」を用いた点検では、ヒアラブルデバイスを通し点検項目が音声で読み上げられる。作業者は音声で指示を受ける形だ。


出典:株式会社ネイン

その読み上げられた点検項目に対し、作業者は点検結果を音声で返答していくことで点検が完了。通常の点検方法と比べて作業効率は大幅に向上し、作業員の負担軽減も可能となる。


出典:株式会社ネイン

これによってスマートフォンやタブレットなどを手に持つことなく、両手はハンズフリー状態で効率的な点検を行うことができる。 

このサービスを事業化するにあたり、グループ会社の高砂丸誠エンジニアリングサービス株式会社の保守現場での実証実験を行ったところ、作業員1人あたり月60時間の点検作業のうち、約6時間の削減が認められたという。

まとめ

このサービスですが、実証実験の結果を踏まえ更に改善・改良を施し、2020年3月から同社工場へサービス導入を開始、秋口までに12事業所、22年秋口には38事業所での導入を目指すとのこと。

点検作業時の手書きはスマートフォンやタブレット端末でデジタル化されてきていますが、そこからもう一歩進んだヒアラブルでの音声入力によるハンズフリー。

各項目ごとに点検し、結果を入力していくような形の現場では、今回のようなヒアラブルデバイスを活用したシステムで置き換えられそうですね。