こんにちは。国内でのドローン配送の実証実験が活発になってきている昨今ですが、また新たに大分県にてその取組がなされるとのニュースリリースがありました。舞台は大分県津久見市の地無垢島。

少子高齢化や過疎化が進み、日常の買い物も困難な地域の生活を守るため、ドローン物流の実現による課題解決を目指して公募した結果、地元大分県のciRobotics株式会社を代表事業者とし、モバイルクリエイト株式会社、株式会社NTTドコモ九州支社、株式会社NTTデータ九州、ANAホールディングス株式会社、エスティケイテクノロジー株式会社の以上6社で構成されたプロジェクトチームの取り組みが採択されました。

 

2年間に渡っての物流オペレーションの実証実験

経済産業省と国土交通省が推進する「スマートモビリティチャレンジ」のパイロット地域として選定されている大分県では、選択技術を活用した地域課題の解決が積極的に進められています。


出典:経済産業省・国土交通省

このプロジェクトチームでは、本年度から2カ年に渡り津久見市の地無垢島を舞台に、ドローンの機体性能の向上やドローン物流オペレーションの遠隔・省人化・飛行・運航管理での安全性の向上等、実現までに必要な実証実験を段階的に積み重ねるとのこと。

背景と各社の役割

地無垢島は、津久見港から北東16kmの豊後水道にある人口35名の離島。基幹産業の水産業に加え、地元婦人会による純度100%の「椿油」が特産品。


出典:ANAホールディングス

地無垢島から津久見港へは、唯一の交通手段としてカメリアスターという船が運航しているそうですが、毎週水曜日は運休日となり交通手段がない状態です。

この船は飲料水の運搬や住民の救急搬送も担っているとのことで、住民生活のライフラインと言えますが1日の便数が少なく利用者には不便な状況だそうです。

なお、各社の役割は以下となります。


出典:ANAホールディングス

貢献するSDGs

このプロジェクトによって貢献されるSDGsについては以下


出典:ANAホールディングス

SDGsとは?

ここで出てきた「SDGs(エスディージーズ)」ですが、ニュースで聞いたり目にしたりして知っている方も多いかと思います。(それでも日本の認知度は約27%程度だそうですが)

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で「持続可能な開発目標」という意味。2015年の国連サミットで日本を含む193の加盟国合意のもと採択された「世界を変えるための17の目標」です。

国際社会共通の目標となる17のゴールが下記の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」となります。

1つの項目につき10のターゲットが明確化され、合計で169のターゲットで構成された2030年までの国際社会に向けた長期的アクションプランです。詳細はこちらで確認を→【外務省:SDGsとは?】

最近では大企業では急速に広がっておりほぼ浸透していると思いますが、関東経済産業局にて行った中小企業を対象としたアンケートでは「SDGsを全く知らない」という回答が84.2%となっており、まだまだ浸透していない状況。

以下がその結果ですが、その「知らない」という回答をした後で、SDGsの内容を確認してもらってから取ったアンケートの結果も興味深いものです。


出典:関西経済産業局

中には「国連が採択したものなので自社には関係ない」や「大企業が取り組むべきものなので自社には関係ない」などの回答もそこそこ多いです。これは意識的に問題かもしれませんね…

そもそもSDGsはそんなに難しく捉える必要はなく、全てのゴールに取り組む必要もありません。1つ2つでもそれぞれ自社でできることに取り組むだけでいいのです。極端な話、会社のエアコンの省エネだけでも、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」への取り組みとなるのです。

今後企業がSDGsに取り組んでいるか否かは、大手企業等が取引関係企業に求める付加価値として大きなものになるかもしれません。

まとめ

今回のドローン物流は地域の課題解決に取り組むプロジェクトですが、その背景ではSDGsへの貢献も含まれています。

SDGsのアジェンダはどれひとつ取っても反論すらできない正論が並び、中にはそんな正論ばっかりはうんざりだと感じてしまう方もいるかもしれません。

しかし企業にとっては利益に繋がり得るものでもあると思いますし、まずは出発点は損得勘定からでもいいのではないでしょうか。経済的成長もSDGsには必要なこととして含まれています。

そして大事なのはそこだけに焦点を当てるのではなく、SDGs全体を見て自分たちにできる取り組みの枠を広げていくことだと思います。それもまた新たなビジネスチャンスに繋がりそうですね。