こんにちは。最近急に朝の冷え込みがきつくなりましたね。とは言え10月も残暑は続くそうなので寒暖差で体調を崩さないよう管理していきましょう。

さて、昨日NTTドコモから次世代通信技術の5Gのプレサービスを本日から始めるという話題を少し出しましたが、本日もそのNTTの5Gを活用した技術の話題。

「点群データと5G」などの技術で「デジタルツイン」を作り出すことで土木・建築業界の業務を効率化する技術の実証実験が開始されるとのニュースがありましたのでそちらをご紹介。

ちなみに「デジタルツイン」とは、現実世界に存在する物や事、人をスキャンして点群データで取り込むことで、現実世界とそっくりそのままのデジタル世界を作り出すことです。デジタルの双子という意味でデジタルツインと言います。

「5G×デジタルツイン」VR・ARを活用した次世代の働き方

米国のSymmetry Dimensions Inc.(以下シンメトリー)と株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)が、株式会社日本HP(以下HP)と協力し、サイバー空間内にもう一つの現実正解を再現する「デジタルツイン」を活用した建築・土木業界の次世代の働き方を実現する共同実証実験の実施に合意。


出典:シンメトリー

実証実験の詳細

この実験では、まずドローンやレーザースキャナーを使用し大容量の「点群データ」を取得する。その点群データを次世代通信の5Gを通じ、「ドコモオープンイノベーションクラウド™」上へ収集。収集データの処理を行うことで、サイバー空間上に現実世界の空間を再現する。

完成したデジタルツインの世界は、VR・ARを活用することで、実寸かつ現実と同様の色や質感を立体的に再現し、遠隔地でも実際に現場にいるような環境を実現。

測量技師などは現場に行かなくても再現されたサイバー空間上で、デジタルツインを活用し何度でも調査や測量を行うことが可能となり、移動時間や再測量といった業務稼働を大幅に削減することが可能だ。

デジタルツインを活用することによって、これまで限定的であった現場のデータが飛躍的に増え、遠隔からの現場指揮や未来予測などへの活用も可能になり、建築・土木業界の大幅な業務効率化が期待される。

デジタルツインの活用を可能にする技術

新世代技術として注目されるデジタルツインだが、活用するには現実世界をスキャンして得られる膨大が点群データが不可欠だ。その点群データを効率よくスピーディーにやり取りする方法と、高スペックなワークステーション、それらを円滑に処理するための画像処理エンジンが必要となる。


出典:HP VR Launch Kit Overview

今回それを実現すべく、シンメトリー社が開発した、点群データを効率的に処理できる画像処理エンジンと、HP社の高性能ワークステーション・高解像度ヘッドマウントディスプレイ、さらに5G通信を組み合わせることで、現実世界をサイバー空間に再現し活用することが可能になっている。

また、将来的には電気・ガス・上下水道などのエネルギーインフラの流れや、人の動き、電車・バスなどの交通インフラなどのさまざまな情報を付加し、サイバー空間上で事故予測・故障予測といったシミュレーションを行うなど、現実空間以上の価値を持たせることで、革新的な働き方の実現を検討していく。

まとめ

両社ではこの実験を通じて、熟練技術者の高齢化による技術の継承問題や、少子化による労働力不足が深刻な建築・土木業界の課題解決を目指しています。

またこの他、製造、不動産、小売、教育など多様な分野においてパートナーと連携強化し、デジタルツインを活用したサービス創出に向けた取り組みを加速するとのこと。点群データで現実世界をそっくりそのまま作り出すデジタルツインの技術は、土木や建設業界との相性は良さそうですね。

この先数年で通信やデバイスのスペックは飛躍的に伸びていくでしょう。VRでは人の目と変わらないレベルのものが今年リリースされる予定なので、ほぼ現実世界と変わらないサイバー空間は一足先に実現しそうです。

果たして10年先はどのような働き方になっているのでしょうか。想像がつかないですが楽しみですね。

 

◆記事参考:シンメトリー「シンメトリーとドコモが「5G×デジタルツイン」で建築・土木業界の次世代の働き方を実現する共同実証実験を開始~VR・ARを活用して現場に行かなくても業務の遂行が可能に~」

◆お問い合わせ:https://symmetryvr.com/jp/contact/