スギマル
こんにちは。まずはお知らせ。今週、6月14日(金)~16日(日)までスギテックは社員旅行となります。この間のお問い合わせに関しましては、週明けからのご対応となりますのでご了承の程お願いいたします。さて、本日6月12日は「アンネの日記の日」だそうです。よく聞きますが読んだことはないです僕。
スギヤマ
世界記憶遺産にもなった本だな。この本は歴史を変えたとも言われ、取り分け中東問題に大きな影響力を持っていると言われている。
スギマル
そんなに凄い本だったんですか!? どんなあらすじの本なんですか?
スギヤマ
簡単にはドイツ系ユダヤ人だったアンネが、ユダヤ人に対する弾圧から一家揃ってオランダのアムステルダムへ逃げることになった。何故ユダヤ人が迫害を受けていたのかは分かるな?
スギマル
ナチスドイツ、ヒトラーですね。確かドイツはオランダも占領しましたよね。
スギヤマ
だからアムステルダムへ逃げはしたものの結局オランダでもユダヤ人の迫害は始まった。結果、迫害から逃れるために隠れ家で生活することになる。その隠れ家生活で綴られる日記が主な内容だ。過酷な環境での少女の本音が詰まっている。説明すると長くなるのでこの辺にしておくが、興味があれば読むことを薦める。

座っていても歩いている感覚を実現。疑似歩行感を生成する技術

さて、本日はNTTが開発した、実際に歩くことなく座った状態で歩いている感覚を提示するという、ちょっと想像のつかない技術がニュースリリースされていましたのでご紹介。

これは視覚や聴覚に加え、触覚や身体感覚の刺激を与えることにより、座っている体験者に擬似的な歩行感を生成するもの。足裏に振動刺激を与えることによって、実際に歩くことなく歩行したような感覚を生み出すことができることが分かったそうです。

この擬似的歩行感により脳内表現である自己の身体を取り囲む「身体近傍空間※」を前方に拡張することも明らかに。

この技術によって、VR空間などで多様な移動表現が実現可能になるとのこと。より臨場感の高い旅行体験や、遠隔地にいる人と一緒に歩き回れるような体験など幅広い場面で活用できるよう、この技術とVRの組み合わせを検討するそうです。

身体近傍空間とは?
我々の身体を取り囲む空間では他者との物理的あるいは社会的な相互作用が直接行われます。この空間は身体近傍空間と呼ばれ、身体から離れた空間と異なる神経生理機構や知覚的機能が存在することが知られています。

開発背景

近年、高性能で低廉なデバイスの登場でVR技術はあらゆる分野で応用が広がっています。

・ゲーム・エンターテインメントの分野
・医療分野での外科手術の訓練
・生産現場での作業員教育
・建設現場での安全教育 

など、様々な業界で注目されています。VRデバイスは、所謂ヘッドマウントディスプレイ(HMD)による視覚への情報提示が中心ですが、我々は日常生活で五感のあらゆる情報を身体が通じて接している為、視覚情報だけでなく複数の感覚への情報提示や、自己の運動感覚の生起が質の高いリアリティを生み出すためには不可欠と考えられてきました。

特にVR空間では歩いたり走ったりという歩行・移動感覚の生成は大きな課題となっています。実際の空間には広さの制限があるため、広さの制限のないVR空間を歩き回るには工夫が必要で、歩いた分の移動量を相殺するような手段が提案されてきましたが、それら技術では利用者が実際に歩くことを前提としているため、空間的、身体的制約で歩行が困難な利用者に対しては適用できませんでした。

技術のポイント


出典:NTT

1.足裏への振動刺激による歩行感覚の生成
足底は歩行時に地面との相互作用を行うインターフェースであり、足底からの情報から地面の状態や材質を知覚できることが知られています。この技術ではその足裏に着目し、適切な振動刺激を与えることで歩行運動を想起させ、歩行状態を擬似的に再現することを試みています。


出典:NTT

2.擬似的な歩行感覚による身体近傍空間の再定義
身体に接近してくるような音を聞いている時、その音源が身体近傍にあるときには聴触覚間の感覚相互作用によって身体上の触覚検出課題に対する反応時間が短くなることが知られています。この技術では実際に歩行することなく、足裏への振動刺激のみによって反応時間がさらに減少することを世界で初めて明らかにしています。

まとめ

歩いたままで歩行している感覚を実現。何か想像がつかないですが、実際に体験してみると驚くんでしょうね。VR空間を歩き回れるコンテンツは数多くありますが、自分が実際に動く場合は良いですが動かないものはやはり脳が違和感を感じてしまい、最悪は酔ってしまうことになりがちです。

人の五感による知覚の割合として視覚が80%以上を占めており(触覚は1%程度)、いかに人間が目に頼っているかが分かります。VRはその視覚を支配することで脳を騙し圧倒的な没入感を生み出しますが、やはり慣れてくるとどこかに違和感が出てくるものです。

触覚もフォローされることでさらにVRの可能性は広がりそうです。他社では嗅覚部分の開発も進んでいるそうなので、後数年もすればVR体験もさらにリッチなものになっているでしょう。