こんにちは。昨日はエイプリルフールでしたが、平年のようなネタは色々とあったものの、新年号の発表が大いに注目を浴び話題の中心は完全にそちらに寄っていましたね。

そういえば明治時代から人生を歩んでおられる108歳のおばあちゃんが、5月に令和に変わることで5つ目の元号を迎えるということでインタビューされていたニュースがありました。

その中でどの時代が一番良かったかという問に「昭和」と答えられていました。人生で年齢的に一番いい時期が昭和だったこともあるのでしょうか?それにしても5つの時代を生きるのは凄いですね。

さて、本日はVR技術の話題です。建設業界で多いのは安全教育ツールとしての活用ですが、今回のご紹介するサービスも安全教育を実施するものになります。

トンネル工事における安全対策VRツール「バーチャルNATM」

戸田建設の開発となるVR安全教育ツールですが、トンネル工事におけるものとなります。トンネル工事の3DCG空間内を自由に移動しながら安全巡視を体験、学習できるツールになっているそうです。


出典:戸田建設

体験者は仮想現実の中で事故の原因になりうる不安全行動や不安全状態に気づき、指摘する役割を担って学習するとともに、自らトンネル工事で想定される災害に巻き込まれた状況を疑似体験できます。

臨場感のある体験で効率的・効果的に危険予知や安全意識の向上が図れるツールになっているとのこと。

開発背景

トンネル工事では、閉鎖空間の中で常時大型重機を使用するという作業形態になっており、重機の接触災害や崩落災害など労働災害の危険要因が数多く潜んでいる現場です。

多くは危篤災害にも繋がる危険性の高いものであり、安全意識の向上を目指した安全対策が導入されつつあります。しかしその中にはトンネル工事の一連の流れを「体験」できるというシステムは存在しませんでした。

今回のVRツールの開発によって、労働災害の危険要因が多くあるトンネル工事において、効率的・効果的な安全教育の実施を可能とします。

バーチャルNATMの概要

このシステムはVR技術を活用した安全教育ツール。体験者は設定されたシナリオに沿い、トンネル工事の不安全行動や不安全状態を指摘する仮想体験による学習を行うことが可能です。

学習内容は「トンネル工事における道路編」「覆工編」「インバート編」「切羽編」の4つの作業区分構成。


出典:戸田建設

体験者はヘッドマウントディスプレイを装着することで、実際のトンネル現場にいるのと同様の臨場感でトンネル内を自由に歩き回り、安全上の指摘項目をチェックしていきます。

不安全箇所を発見した場合には専用コントローラーで指摘を行い、体験者自らが不安全行動を行うとヒヤリハット体験や、トンネル坑内で起こりうる災害に巻き込まれるという疑似体験ができるそうです。

特徴

1.トンネルという特殊空間での作業を疑似体験
建設工事の中でも特殊なトンネル工事の安全教育は座学だけでは理解が難しく、実際の現場で起こりうる不安全行動や不安全状態、ヒヤリハットを擬似空間内で体験できるこのシステムは、若手技術者や経験の浅い作業員、工事関係者の危険予知能力や安全意識の向上に威力を発揮します。

2.疑似体験の共有により客観的な指導が可能
ヘッドマウントディスプレイをつけて体験者が見る映像は専用PCより常時モニターで確認できるため、第三者が疑似体験の状況をチェックでき、不安全行動や不安全箇所の指摘などを客観的に教育するツールとしても活用できます。

まとめ

昨今、土木・建設業界ではVRを安全教育に活用する事例がどんどんと増えてきていますね。現場での不注意が大きな事故に繋がることが多い業界なので、安全教育には各社力を入れてはいますが、業界全体として劇的に減少することもないのが現状です。

これまでの座学などが中心の教育では個人の意識が大きい所もあります。意識があっても実際の現場に立った時の危険予知の想像力のようなものも必要なのは確かです。

VRではそのような状況を擬似的に作り出せるので、映像を見て予測するような頭で考え思い出すのとは違う、身をもって体験して覚えるという領域にまでいけます。

近い将来VRでの安全教育が必修化される可能性は十分にありそうですね。