こんにちは。まだまだ朝の冷え込みは強くコートが手放せませんね。以前から過去最高の猛威を奮っていたインフルエンザですが、ここ2週間くらいの調査では、全国的に感染報告が激減し過去5年で2番目に少ない水準にまで下がったそうです。ようやく落ち着いたという感じですが油断せず体調管理はしっかりおこなっていきましょう。

さて、本日は内視鏡では世界一のシェアを持っているオリンパスが、内視鏡の画像診断支援ソフトにAIを搭載したというニュースリリースがありました。そちらをご紹介したいと思います。

ちなみに内視鏡市場ではオリンパス、富士フィルム、ペンタックスの3社が世界シェア9割以上をとっており、その中でもオリンパスは約7割を占めています。圧倒的シェア率ですね。


出典:オリンパス Endocyto

大腸内視鏡検査における医師の診断補助に

スギテックでもオリンパスさんの内視鏡(産業用)を構造物の外壁診断等に活用しているので、このニュースのタイトルで気になりましたが、どうやら医療分野での診断補助を目的とするAIソフトウェアのようです。


出典:オリンパス

ソフト名は「EndoBRAIN®(エンドブレイン)3月8日発売予定」。昭和大学横浜市北部病院、名古屋大学大学院、サイバネットシステム株式会社により、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の支援のもとで研究開発されたものとなります。

「Endocyto」という最大520倍という超拡大内視鏡で撮影された大腸の画像をAIが解析し、検査中にリアルタイムに腫瘍性ポリープ、または切除する必要のないポリープの可能性を数値化し出力。高い診断精度で医師の診断をサポートできます。

開発背景

大腸がんは国内でのがんの死亡数で2位、罹患数(かかっている数)が1位という結果となっており、近年はさらに増加傾向です。内視鏡を用い検査することで、早期のがんや腫瘍性のポリープを切除することで、その死亡率の減少に寄与するということは海外の研究で報告されているそうです。

例外があるのか分かりませんが、がんと言えば早期発見からの処置が最も効果的と聞きますのでそこは大腸がんも同じですね。早期に発見されるポリープという状態の腫瘍は切除する必要のあるものと無いものも存在するということで、医師は検査中にそれを的確に判断する必要があります。

オリンパスさんでは昨年2018年に、生体内の細胞までをリアルタイムで観察できるという超拡大内視鏡「Endocyto」を発売。今回の「EndoBRAIN」はそのEndocytoで撮影した画像をリアルタイムに解析し、腫瘍と非腫瘍を判別することで医師を補助するのが目的となっています。

特長詳細

1.病変の腫瘍・非腫瘍の判別を自動で行いリアルタイム診断支援を実現
Endocytoの画像をAIが解析し、診断結果を数値で表示。このAIには約6万枚の内視鏡画像を学習させたそうで、国内多施設後ろ向き性能評価で感度96.9%で正診率98.0%という結果に。これは専門医に匹敵する診断精度のようです。

2.2種の観察モードに対応
内視鏡検査の際に医師はNBI観察や染色観察など様々な方法を用いるため、EndoBRAINはNBI観察モード、染色観察モードの2種を搭載。検査中のさまざまな場面でのAI支援を可能にしています。


出典:オリンパス

まとめ

6万枚もの画像を学習させることで専門医にも匹敵する精度をもっているのは、さすが先端のテクノロジーという所でしょうか。医師も人間なので、どれだけ優れた医師でも判断を間違えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、もう一つの目としてこのような精度の高いAIで解析することで、より高い確度の検査結果が得られる他、医師の負担が減るというのも大きなメリットとなりそうです。