こんにちは。京都では昨日からまたグッと冷え込みが強くなりましたが、今週末は全国的に強烈な寒波に覆われることと、低気圧の影響で雪になることが予想されています。体調管理はもちろんですが雪が降った場合、特に車での外出時には十分に気をつけていきましょう。

さて、本日はBIMとデジタル測定機器を利用した、画期的な設備検査技術をご紹介。こちらは竹中工務店が施工管理のデジタル化による管理効率の向上の一環として構築したものです。

検査の一連の流れをデジタル化

設備工事の各段階では品質確保のために「水圧・満水試験」「照度測定」「風量測定」などの設備検査が必要。過去のやり方としてアナログ的手法で検査していましたが、近年では測定機器はデジタル化されデジタル測定器を用いた検査手法が普及しています。

しかし、デジタル化されたとはいえ検査箇所を記録する野帳作成では、従来同様にアナログ的な手法で作成されており、設備検査の一連の流れとしてはデジタル化できていないという課題がありました。

そのような背景から、竹中工務店ではデジタル測定器とBIMを連携させた検査の一連の流れをデジタル化する仕組みを開発しています。

測定器とBIM連携の仕組み


出典:竹中工務店

連携の仕組みですが、各デジタル測定器のメーカーと協業しBIMに測定データを取り込むような仕組みになっています。測定データをBIMに一元的に集約して管理することで、測定の効率化と検査報告書の自動作成による省人化が可能になっています。

また、一元的集約化によってトレーサビリティの向上も実現するそうです。今回の開発で使用されたのは、BIMに様々な属性を追加入力できるという統合BIMソフトのBIM/CIM  Ark(コンピュータシステム研究所)。BIM側に測定データを取り込むシステムとユーザーインターフェースを作成しています。

検証と評価

竹中工務店の作業所において、「水圧・満水試験」「照度測定」「風量測定」を対象に、試験準備から検査報告書の作成までの検査時間を検証したそうで、水圧・満水試験では20%程度の検査効率の向上を確認。


出典:竹中工務店

照度・風量測定においては50%の測定人員を削減できたそうで、検査効率の向上を確認。これは人員が2人から1人に省人化されることになります。

まとめ

測定機器はデジタルに進化していても、それを野帳に記録する部分がアナログになってしまっているというのは、確かに効率が悪そうです。一昔前までは今ほどテクノロジーも発達していなかったので、そこに疑問を抱くことこそあれ具体的な解決手段が出なかったのかもしれませんね。

昨今では様々な通信手段があり、またそれが機器などに接続されデータ化されるのは当たり前です。建設業界などアナログ的な業務が多い業界は多いですが、今のテクノロジーを活用すれば解決できることは多いでしょう。

ちょっとした技術の応用や組み合わせで大幅な改善がされる事例も多いので、日々出てくる要素技術やシステム・ソフトウェアなど把握しつつ、作業をアップデートしていきたいですね。