こんにちは。昨日は二十四節気の大寒でしたがそこまで気温が下がることなく、むしろ日中は少し気温が高かったくらいでしたね。大体平年この1月中旬~下旬~2月初旬頃が寒さの底になっていますので、そろそろ強い寒波がきてもおかしくありません。体調管理はしっかりしておきましょう。

さて、本日は工場など製造現場での資材等の保管位置を高精度の測位できるという「マーカー測位技術」が開発されたということで、そちらをご紹介。開発は日本電気通信システム株式会社(NEC通信システム)です。

AR技術を応用したシステム

この測位技術ですが、AR(拡張現実)で使われているカメラ位置や姿勢などを推定する技術を応用しており、壁面や柱、資材等に取り付けられた複数のマーカーをカメラで撮影。

そのカメラの位置と資材位置の測位をおこなうものになっています。これを活用することで、屋外の資材等の保管位置を1m以内という精度で正確な把握が可能となるそうです。

資材を探す時間が削減されるだけでなく、資材の運搬や入出庫まで自動管理することで不明在庫が発生することを防止。また、紙状媒体に印刷したマーカーを利用するので、従来のビーコン方式等とは違い、特殊な装置を必要としないため取扱いも簡易で、電池交換等のメンテナンスも必要ありません。

ソリューション構成


出典:NEC通信システム

開発背景

製造業の現場では、多数の資材や仕掛品、完成品などが屋内外を問わず敷地の様々な場所に保管されており、目的の物を探すのに膨大な時間を要します。

また、資材の位置を管理する従来のシステムでは、屋内ではビーコン方式、屋外ではGPSを用いた方式を用いることが多く、10m程度もの誤差が発生するために、正確な位置の管理ができていなかったそうです。

特に屋内では特殊なビーコンを多数配置する必要があり、電池交換の手間もかかるという問題もあります。また、位置測位精度が粗く、資材運搬を自動認識することは難しいため、手動での操作も必要になっていたとのこと。

ソリューションの特長


出典:NEC通信システム

1.高い精度での資材管理を自動で実現
資材保管時に壁面や柱に付けた「基準点マーカー」と、資材に付けた「資材マーカー」をカメラで撮影することで、資材の保管地点を記録。搬出時には基準点マーカーとカメラの位置と姿勢から、資材マーカーの位置を相対的に求めることで、資材の位置を1m以内という高精度で推定。

また、マーカーを撮影した映像をもとに位置測位を行うため、資材の保管や移動・撤去を一連の流れとして捉えることができ、資材の動きを自動的に監視することが可能。

2.取扱いが簡易でメンテナンスも容易
紙状媒体のマーカーを壁面や柱、資材に付けカメラで撮影し位置を推定するため、ビーコン等の電波方式では必要だった特殊装置が不要で取扱いが簡易に。さらに電池交換等のメンテンナンスも不要となり、保守性に優れています。

3.屋内外をシームレスに位置測位可能
風雨に耐えられる媒体のマーカーを使用することで、屋外でも位置の推定が可能となります。屋内外で異なる位置測位装置を用意することが不要になるため、屋内外の資材管理を一元的に行うことができます。

まとめ

位置情報を取得しようと考えた時に、ビーコンやGPSという選択肢がまず思い浮かぶ人は多いと思います。特にビーコンに関しては昨今ビーコンを活用したソリューションも多くトレンド技術のイメージがありますが、必ずしもそれが最適解ではないというのがよく分かる事例ですね。

日々革新的な技術などが紹介され、それを使ったらこういうことができそうだ。と思えることは多いと思いますが、本当にそれを使うことが最適解なのか?そもそもそれを使うことが前提になっていると見えない部分は多くなるのかもしれませんね。(ただ、やってみてこそ色々と判明する部分もある訳なので無駄とは言えませんが)