こんにちは。年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?スギテックでは本日が仕事始めとなります。本年もどうぞよろしくお願い致します。

建設業界では今年が需要のピークとなり、以降は市場は縮小していくと予測されています。これはオリンピックでの特需が落ち着くというところが大きいでしょう。

しかし、社会資本ストックの維持管理方面の現状を見ると、課題を抱えるストックはオリンピックの3年後の23年には、道路橋や河川管理施設など、建設後50年以上経過するストックが全体の4割近くになり、以後加速度的に増加していきます。このような現状から、新設需要は維持管理にまつわるニーズに転換され今後も増加してくると思われます。


出典:インフラメンテナンス情報(国交省)

さて、本日はコンクリートの健全性を評価するシステム「健コン診断ポータブル」をご紹介。開発は佐藤工業株式会社となります。

従来の打診検査の原理でコンクリ表層部を評価

災害などがあった際に、コンクリート構造物の健全性を確認する方法として、コンクリートの表面をインパクトハンマーなどの打診や、打診棒での検査音で判断するというのが最も一般的なものでした。

この方法の問題点が作業員に依存するものだということは簡単にお分かりいただけると思います。アナログ的とも言えるこの方法では経験が不足している作業員では判断が難しく、ましてや多くの構造物を短時間で診断するとなると人手が足りるところは多くないでしょう。

人手不足の昨今ではこのやり方は変えていく必要があります。そこで開発されたのが「健コン診断ポータブル」です。

経験のない作業員でも簡単に測定

このシステムは構造物の打診を機械的に自動化したもので、コンクリートの剥離の範囲や深さを定量的に可視化できます。

システムの構成は、打診するインパクトハンマー、集音するフード付きマイクロフォン、音波形をデジタル化するAD変換器、データ解析用のモバイルPCとなっています。


出典:佐藤工業

このようにシンプルでコンパクトな構成で操作も簡易的なため、経験のない人でも簡単にコンクリートの健全性を定量的に評価することが可能です。


出典:佐藤工業

特徴

1.測定機器の軽量化で、1人で全機器を装備・測定可能。
2.打撃と同時に測定結果のモニター表示とデータ収録可能。
3.点検の定量的評価が可能で、点検者のバラツキを抑える。

まとめ

誰にでも作業が可能であり、測定データもデジタルデータとしてアーカイブできるというのは、もはやシステムとしては当たり前に必要な部分です。

熟練者と同等の結果を誰にでも素早く使える技術が増えてきた今、いかに新しい人材、特に若年層にこの業界に興味を持ってもらえるようにするかがポイントですね。

3Kのイメージが未だに根強く残っている土木建設業界ですが、早い段階から業界へ触れてもらい、この業界の仕事への理解を深めていくことが大切なことだと感じます。